チームを日々取材しつづけた「セレッソ番」の前田敏勝さん、和田りつ子さん、小田尚史さんの3人が、熱く語ってくださいました。
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扇原の負傷、山口の代表招集…ボランチを固定できず
--フォルラン選手とカカウ選手が退団するまでが、vol.2で和田さんのおっしゃる1つめのシーズン。夏に戦力の入れ替わりがありました。
和田「過渡期のところで、チームがどう戦うのかというのが、はっきりしなかったというのはありましたね」
小田「カカウが第15節・熊本戦 を最後に抜けて、次の札幌戦 を最後にフォルランが抜けて、でも次の愛媛戦から10試合は6勝3分1敗なんですよ。あの監督交代した直後のモチベーションが高まっていた京都にしか負けていないんです。ここで盛り返した感はあったんですけど…」
和田「フォルラン選手たちがいなくなって、残った選手がひとつになってやろう！という雰囲気はすごく感じました」
前田「その負けていない時期は、ちょうどハシさん（橋本英郎）が出だしたころなんですよ。ハシさんは問題点をよく話していて、第26節・磐田戦 に勝った後には『次もこの形でいければいいよね』と話していました。その頃、エジミウソン選手が入ることがほぼ決まっていて、『自分たちが新しく来る選手に替わられないようにできればいいけど、それはわからない。新しい選手が入ってきたときにどうなるか、そこはチームとして試される』という話をしていました」
小田「橋本さんは、『健全な競争があればいい』という話もしていましたね。まあ8月は新しい選手をあえて使ってみたというか、苦しいけど使い続けようという感じではありました」
小田「ボランチの話だと、第26節・磐田戦に1－0で勝って、次の試合から山口選手が日本代表のために抜ける、じゃあどうなる？という話になった時に、僕らは『次の相手は愛媛だし、（秋山）大地くんが出るのかな』と話していたんですよ。アウトゥオリ前監督は『形はそのままで大地を入れるのと、形を変えるという2通りがある』と言っていましたね」
前田「この頃から前監督は『私はチャレンジをしたい』という言い方をよくされるようになって、このままで行くのもいいけど、新しい息吹を吹き込みたい、ということを言っていました」
小田「これもたらればですけど、愛媛戦 では大地くんを見たかった！アウェイだったから、なおさら。まさにシチュエーションは揃っていたんですけど…。次の千葉戦 に出て、いいプレーしてましたからね。でも、なかなか続けて出ることはなかったです」
90＋4分、水戸戦の引き分けは痛かった…
前田「今年は連勝があまりないんですよ。リーグ戦4連勝（第29～32節）はあるんですけど、間に天皇杯（8月29日FC大阪戦●1－2）をはさんでいるので、インパクトがあまりなくて」和田「あの天皇杯も痛かったですね」
小田「でも、そのあとの栃木戦 、大宮戦 にはきっちり勝って、エジミウソンもついに大宮戦で決めてね。いい感じでいけるかなと思ったんですが」
和田「次の水戸戦 に勝てなかった（2－2）のが痛かった！」
小田「ホントですね。あの試合がシーズンを分けた感じはありますね。90＋4分ですからね、追いつかれたのが。勝ち切っていたら自動昇格を最後まで争っていたかも、と思ってしまいます」
和田「やっとチームになってきたのに…あの引き分けで、今まで耐えていたものが少し崩れてしまったかなと。ここから、なんですよね…」
vol.4に続く
■前田敏勝さん（左）
Jリーグ公認ファンサイト「J’sGOAL」セレッソ大阪担当。セレッソのオフィシャルメディアや雑誌、WEBなどで広くサッカーライターとして活躍中。
■和田りつ子さん（中）
元女子1級審判で、スカパー！の中継レポーターの経験も豊富。サッカーの見識、愛情ともに深い“おしゃべり屋さん”。セレッソ大阪堺レディース、ガールズも取材。
■小田尚史さん（右）
『エルゴラッソ』のセレッソ大阪担当として、ホーム、アウェイの試合、トレーニングと広く深く取材を続けている。熱い記事が持ち味の気鋭のライター。
■進行・まとめ
横井素子（まいど！セレッソ～マイセレ～編集担当）
2015年12月15日実施
