「まいど!セレッソ」のオフ企画第2弾は、選手別の2015年レビュー!
セレッソ番の3記者が、今季の活躍ぶりや、日々の取材の中で印象的だったことなどを、選手ごとに振り返ります。ピックアップは15選手です。


山下達也の2015年

 J2リーグ戦42試合とJ1昇格プレーオフ2試合、それに天皇杯1試合を加えた年間45試合に、盤石のセンターバックとして全試合出場。イエローカードも1枚のみと、身体能力と闘争心をしっかり生かしつつ、フェアに闘った1年だった。よい試合の後には引き締めるコメントを、よくない試合の後には課題を分析して最後にポジティブな言葉を加え、次への試合を見据える。いまやセレッソになくてはならない存在だ。
 試合では、コンビを組むセンターバックの選手の特徴をうまく引き出していたのも印象的。いちばん多く組んた染谷悠太選手となら、カバーリングとビルドアップに加わるパスがうまい染谷選手を生かし、自身は強く高く前へ出てパスはシンプルに預ける…というように。DFラインからの端的なコーチング、ポジティブな声掛けは、中盤から前線の選手にとって心強かったはず。練習では水分補給のブレイク中でも先輩・後輩なく声を掛け、「あのプレーはこうだった、次はこうしよう…」と守備ユニットの話し合いを持ち掛ける場面も。頼もしきDFリーダーへと歩を進めている感じが伝わってきた。

 ライターからひとこと

 ワイルドな風貌が、より一層頼もしさを感じさせた今季。J2リーグ最終節・東京V戦 の後、「前に行くアグレッシブな守備は意識してやっていた。スタジアムの雰囲気もそういうプレーで変わると思うので…」とサポーターの空気感をも読んでプレーしていたことを明かしてくれました。すべてを俯瞰できているプレーヤー、J2からでも日本代表は射程圏内にあるはず、と思っています。

文・和田りつ子

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