8/10~11に行ったレディースの和歌山合宿。
レポートはいよいよ2日目に突入です。

前日は21時に就寝した選手たち、2日目は7時の「朝の勤行」からスタートです。
本堂に集まり、慣れない正座をしながらお経に耳を傾けます。

本尊を真っ直ぐ見つめながら聴く選手、背筋を伸ばし目を閉じながら聴く選手。
それぞれ心を落ち着かせながら約30分の勤行を行いました。

最年長の福永絵梨香選手は終始きれいな姿勢で、自分と向き合いながら勤行に臨んでいたようです。
そして少し心が強くなったのを感じて、勢いよく立ち上がり大きな音を立てセービングをしました。
いや、違います…。足が痺れても頑張って立ち上がろうとするも、やはり頑張りきれなかった様子。
足が痺れているときは立ち上がってはいけない。そう身をもって教えてくれました。

そんな朝の勤行を終え、朝食まで中庭のすばらしい景色を眺めて過ごします。


今、ご飯を食べられることに感謝しながら、お食事担当の北村菜々美選手の「いただきます」で朝食開始です。
昨日の岡本三代監督の話を聞き、食べ物への感謝の気持ちを込めて今日もきれいに完食しました。

そして朝食後には再び本堂へ戻り、次は「必勝祈願」の祈祷をしました。
またも慣れない正座ですが、必勝祈願中は決して足を崩さず精神を集中させて臨んでいる姿を見て、選手の強い決意が感じられました。

すばらしい環境で宿坊体験をさせていただいた大明王院の玄関にて1枚です。
選手の顔つきは変わっているのでしょうか?いつもと変わらないのはかわいい笑顔ですね!


宿坊を後にしたチーム一同は、徒歩で世界遺産の金剛峯寺まで行きました。

とある監督は雨女ですが、今回は選手の笑顔で晴天になりました。
しかし、ただの観光ではありません!あくまでも修行体験の合宿です。
世界で咲き誇る選手になるために、世界遺産での社会見学です。

ここでは「授戒」を体験しました。
扉が閉じられた授戒堂はろうそくの灯火だけです。暗い中で法話を聞きます。
目で見て体で伝統を感じることによって、非日常的な体験ができました。
サッカーだけではなく、その土地の歴史に触れ、何かを学び取ることができたのでしょうか。

選手の感想です。
副キャプテンの松原優菜選手
「大明王院ですごく豪華な精進料理を食べ、その後は全員で写経をするなど、普段ならできないような初めての体験ができました。
サッカーから離れてたくさんの経験をして色々な話を聞いたりする中で、今の自分たちの環境がとても恵まれていることを改めて実感し、チームの一体感が強くなったと思います。
必勝祈願もしていただいたので、しっかりと1部昇格という目標を達成できるように、感謝の気持ちを忘れず、またチーム全員で頑張りたいと思います」

センターバックを務める田畑晴菜選手
「必勝祈願まで行っていただき、絶対に1部昇格するという気持ちがさらに強くなりました。日常生活では感じることのできないことを、たくさん感じることができたので、感謝の気持ちを持って生活をしていきたいです」

2人とも口に出したのは「感謝」という言葉でした。

今まで自分たちがサッカーをして来られたのも、ご家族の協力があってこそ。
そしてリーグカップ決勝でも感じた、サポーターの皆さんの応援の力強さ。
今ある環境も、スポンサーのご提供のおかげ。
そして、仲間とならどんな困難も乗り越えられる。

私たちセレッソ大阪堺レディースは、ひたむきにサッカーに向き合うことで、その感謝を伝え続けて行こうと心に強く刻んだ2日間の合宿になりました。

心が強くなったセレッソ大阪堺レディースは、リーグ後半戦に向けてきついフィジカルも乗り越えて行こうと思いますsign03

合宿レポートはまだまだ続きます…お次は「秘密の番外編」happy02です。

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8月31日(土)2019プレナスなでしこリーグ2部 第10節
セレッソ大阪堺レディース - 大和シルフィード (15:00KICK OFF/ヤンマー)
試合写真・コメントなど
観戦には、J3リーグの観戦チケットが必要です。詳細