8月15日(土)2015明治安田生命J2リーグ第29節
セレッソ大阪 vs FC岐阜 (19:00KICK OFF/金鳥スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 FC岐阜は、第24~26節のツエーゲン金沢、ジュビロ磐田、大宮アルディージャとの上位3連戦を1勝1敗1分の好成績で乗り越えた。しかし前節・ロアッソ熊本戦は0-1と痛恨の敗戦。対戦前の成績は14位の熊本(勝点33)と22位の岐阜(勝点23)と比較的順位が近いということで、“勝点6の試合”と位置付けていただけに、誰もがショックは隠せなかった。
 とはいえ、「下を向いていてもしょうがない」と副キャプテンの髙地系治 。「いまは本当にチーム力が試されている」と強調したように、チームには良い意味での強い危機感が生まれている。

 第27節・群馬戦が雷雨で8/26(水)に延期となり、消化試合が1試合少ない岐阜だが、最下位という現状だ。そこで味わった熊本戦の悔しさをぶつけたいセレッソ大阪戦であるが、とりわけ熊本戦のリベンジに燃えるのが岡根直哉。久しぶりの先発起用に応える粘り強い守備で無失点を続けたものの、自身が与えてしまった1本のFKからチームは敗戦。ワンプレーの重みを猛省しつつ「セレッソ戦に出たら、とにかくゼロで進めたい」と無失点を心に誓う。「セレッソは田代(有三)さんが入って、苦しくなったときにはあそこに蹴ってくる」と警戒するが、高さは岡根自身最大の武器でもある。ここで負けるわけにはいかない。なにより大阪は生まれ故郷であり、当日は家族も友達も来場予定だという。前節の悔しさをエネルギーに変え、2試合連続スタメンへ猛アピールを続けている。

  一方の攻撃面。2試合連続無得点と湿りがちだが、「結果が出ている試合、出ていない試合にかかわらず、非常に攻撃が脅威に感じていた」と評したのは熊本・小野剛監督である。風間宏矢、砂川誠といった新戦力が加わり、パスワークのバージョンアップに成功。得点ランク2位タイの難波宏明(12得点)、アシストランク1位の髙地系治とともに攻撃の質を高めており、決定機の数も増加傾向にある。
 内容が良くても勝てないというのがチームの現状であり、勝負どころを確実に決め切る必要性が求められているが、今週に入って朗報もある。12日に負傷離脱していたレオミネイロが合流を果たし、新戦力のジウシーニョも同日の練習試合で試運転を完了。得点力不足解消へさらなるピースが加わるかもしれない。

 セレッソ戦・栃木戦とつづくアウェイ2連戦は、岐阜にとって紛れもなく正念場だ。目の前の相手は強大だが、ラモス瑠偉監督は「ウチにラクな試合は1つもない。セレッソは優勝争いしてるチームだけど関係ない。集中力と自信を持って勝ちにいく」と強調し、チームを奮い立たせている。
「これからは本当にトーナメントの気持ちでやっていかないと。負けたら終わり、地獄だぞって。ただ、強い相手に勝つことで波に乗る良いチャンス。逆にセレッソも『優勝争いしたければ、まず岐阜に負けちゃいけない』という気持ちで来るよ。ウチは堂々と、堂々といくしかない」

文・村本裕太

プレビュー:勝利のみが求められる岐阜とのホームゲーム。「チーム一体となって勝点3を取りに行く」 
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