4月3日(日)2016明治安田生命J2リーグ第6節
セレッソ大阪 - ジェフユナイテッド千葉 (16:00KICK OFF/金鳥スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 今季の千葉は、Jリーグ史上、例を見ないほどの大幅な選手の入れ替えを行い、戦いぶりが注目されている。
 開幕前、熊本・福岡・鹿島と対戦した「スカパー!ニューイヤーカップ」宮崎ラウンドは3戦全勝、柏と対戦した「ちばぎんカップ」は3-0と快勝。だが、関塚隆監督や選手たちは「プレシーズンマッチとJ2リーグ戦の戦いは違う」と、気を引き締め直してJ2開幕を迎えた。

 前節(第5節)終了時の戦績は3勝1分1敗で7位。得点者はFW吉田眞紀人、MF長澤和輝(2得点)、FW船山貴之、MF山本真希と偏らず、どこからでも得点できる傾向にある。だが、群馬と対戦した前節は多くの得点機を作りながらGKの好守にも阻まれ、J1昇格を逃し続けた要因の1つである決定力不足を露呈。今季初の無得点でスコアレスドローだった。今節はここぞというところで『1点』を取って勝ちきれるか、改めて試される一戦だ。

 セレッソ大阪は、ここまで4勝1分で2位。対戦経験が豊富な阿部翔平は、「みんなが思うとおり、うまいチームですよね。でも、その反面、ちょっと脆さというのもあるのかなと思う」と話す。
 開幕4連勝のスコアがすべて1-0だったセレッソ。決定力不足で攻撃陣が爆発とはいかなかったが、堅実に勝ちきってきた。だが、第4節終了時で最下位タイの金沢と対戦した前節は、今季初の複数得点だったものの、後半アディショナルタイムにPKによる失点で2-2の引き分け。このあたりに阿部が言う『脆さ』があるのだろうか。

 昨季の対戦成績は、第5節が4-4 第28節が1-1 の2分。2試合とも、千葉は後半アディショナルタイムの失点で追いつかれた。今季は試合終了まで集中を切らさず、隙を作らずに守り、千葉がしっかりと勝ちきる形で決着をつけたい。
 とはいえ、今節はセレッソが主導権を握り、千葉が耐えながら勝機をうかがう展開が予想される。阿部は「うちが主導権を握れてパスを回せて、そして点が取れるのが一番理想的だけど、うまいチームが相手だと難しい。でも、我慢をする中でいいクオリティーを出せた時に点が取れるということが何度もできるようになってくれば、チームとして強くなると思う。そういう意味ではセレッソはいい相手なんじゃないかな」と話した。千葉が焦れずに我慢強く戦いながら、隙を突いてチャンスを逃さずにゴールできるかが、注目ポイントだ。

文・赤沼圭子