4月9日(土)2016明治安田生命J2リーグ第7節
清水エスパルス - セレッソ大阪 (18:30KICK OFF/アイスタ)
試合写真・コメントなど チケット
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セレッソ大阪と並んで、J1自動昇格の有力候補に挙げられている清水エスパルス。第4節までは1勝2分1敗(11位)ともたついたが、その後はアウェイ2連勝。前節では首位の熊本を叩いて6位に浮上した。
 清水にとっては、2戦連続となる首位対決。この試合でセレッソを倒せば首位と勝点2差に迫り、昇格争いのトップグループに加わっていくことができるため、清水にとっては絶対に勝たなければいけない試合となっている。

 また、清水がこの試合で勝利することのもう1つ大きな意味は、10カ月ぶりにホーム=IAIスタジアム日本平で勝つ、ということ。昨季はJ1リーグで17位に低迷しJ2に降格、5月30日(1stステージ第14節)で勝利して以後は未勝利だった。今季も、ここまでホームでは2分1敗と未勝利なだけでなく、まだ1点も取れていない。アウェイでは3戦全勝と結果を出しているが、やはりホームで強くなければ「昇格も優勝も見えてこない」とキャプテンの大前元紀も語る。

 アイスタで点が取れない原因としては、ホームゲームのほうが相手が引いて守りを固めてくるため、アウェイよりも点を取りにくい状況になっているという部分が1つ。もう1つは、ホームで勝てていないことがプレッシャーになり、大事なフィニッシュのところで“力み”が生じているという面もある。だが、それらはどちらも自力で克服していくしかない要素だ。
 これまでの対戦相手は全て5バックで守りを固めてくるチームだったが、セレッソは4バックの攻撃的なチーム。今までの相手ほど引いてはこないことが予想されるため、「個の力が非常に高い相手だが、やりやすい面もある」と小林伸二監督も語る。もちろん、今節で首位のセレッソにホームで勝って3連勝を実現すれば、チームの勢いと自信はジャンプアップできるはず。その意味でも、チーム全体としてこの試合を自分たちにとっての“チャンス”として前向きに捉えている。

 清水の試合内容に関しては、守備はリーグトップの失点2と安定。その2失点とも不運な要素のあるリスタートからの失点で、流れからの失点は未だ0。6戦中5戦を無失点で終えている。攻撃のほうはまだまだもの足りないが、チャンスの数は徐々に増えており、大前やミッチェル・デュークが調子を上げ、鄭大世もケガから復帰してきたので、得点力アップは期待できる。

 前回の対戦は、2014年10月のJ1第27節。アイスタで清水が3-0で完勝し、元セレッソの村田和哉も交代出場から3点目を決めている。試合後に村田は「自分がゴールすることだけを1週間イメージしてましたし、古巣のセレッソに対して恩返しの1点が決められたことは本当にうれしかった」と語っており、その想いは当然今回も同じ。前節で今季初アシストを決めて流れをつかみ始めた村田は、今回もキーマンの1人になるはずだ。

 清水サポーターも本当に楽しみにしているリーグ序盤の天王山。互いの良い面を出し合って激しく攻め合う、見ごたえたっぷりの試合を期待したい。

文・前島芳雄
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