8月11日(木・祝)2016明治安田生命J2リーグ第28節
レノファ山口FC - セレッソ大阪 (19:00KICK OFF/維新公園)
試合写真・コメントなど チケット
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 先に申さなければいけないのは、8月11日の維新公園のチケットの売れ行きが非常に好調なこと。維新公園のキャパシティに迫る入場者数も予想され、各スタンドからの眺めは壮観なものになるだろう。セレッソの昨今の戦績が厳しい状況にあるのは十分に承知しているが、維新公園の維新劇場をいいゲームといい応援で楽しんでいってほしいと願う。

 さて、おそらくセレッソサポーターのほとんどの方にとって、維新公園は初体験のはず。そこで2つほど「特長」をお話しておこう。
 1つは意外と観戦しやすいということだ。維新公園は陸上競技場なのでゴール裏からピッチまでは多少の距離がある。それは観戦するにはデメリットといえばデメリットなのだが、ゴール裏のスタンドが少し高い位置にあるので十分にピッチを見渡すことができる。アウェイ側からだと大型ビジョンも見やすいので、レベルの高い観戦環境を提供できると思う。(メインスタンドはさらに傾斜角があるので、メインからも見やすいぞ!)
 もう1つは暑さ。これには十分に注意してほしい。維新公園がある一帯は盆地の中にあるため、風が弱く、ひたすらに蒸し暑い。わかりやすく言えば京都だ(山口は歴史的背景からも『西の京』と呼ばれている)。メインスタンド内のコンコースやバックスタンドの外側にスタジアムグルメエリアがあるので、水分の調達はお忘れなく。

「観戦しやすいけど暑いから注意してね」というのをご理解いただけたと思うので、改めてレノファ山口FCがどんな戦いをしてくるかについて簡単に触れよう。
 といっても前回対戦 で山口のよく走る、よくボールを繋ぐというスタイルは体感いただけたはず。守備になれば前線からチェックし、攻撃ではサイドバックが上がっているのはもちろん、気づけばセンターバックがボックス内に入っていることだってある。「自分たちは若い選手も多いし、どのチームよりも新参者なので、一番のチャレンジャーでないといけない。相手よりも多く走るのは必須なのかなと思う」とは、前回対戦で2アシストの島屋八徳。今節も泥臭く、足を止めることなく、走り回ります!

 みんなが上がってしまったときにカウンターを食らったらどうするか。そのときはセレッソU-18育ちのGK一森純がなんとかしてくれている。時に文字通りの孤軍奮闘になる一森には、改めて注目してほしい。セレッソが育て、山口で成長を確かなものにしている守護神は、間違いなく孤軍での戦い方を他の誰よりも熟知している。「前回はモチベーションだけで勝てたところはあるが、(今回は)お互いに負けられない試合。本当の評価はここ(今節)だ」。そう息巻き、無失点への決意を新たにする。

 ということで、山口の戦い方は大きく変わらないし、チャレンジャーという気持ちは持ち続けている。連戦中でしかも避けられない暑さとも戦わなければいけないが、お互いに熱いゲームをして、夏の1日を楽しみたい。
 
文・上田真之介