8月21日(日)2016明治安田生命J2リーグ第30節
ツエーゲン金沢 - セレッソ大阪 (18:00KICK OFF/石川西部)
試合写真・コメントなど チケット
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 現在21位のツエーゲン金沢は、ここまで29試合を終えて5勝10分14敗の勝点25。J2残留争いの最前線に立つ。シーズン序盤は失点が多く、初勝利を挙げるまでに時間を要した(第12節)。しかし、4-4-2のシステムを採用してからは少しずつ守備が安定。夏の補強でチームに加わった秋葉勝と中美慶哉がスムーズにフィットしたこともあり、中盤の構成力が大幅に向上。登録が遅れていたブラジル人FWのダビも第27節・ギラヴァンツ北九州戦でようやく金沢デビューを果たした。

 だが、北九州との”裏天王山”では先制したが追い付かれドロー。前々節・東京ヴェルディ戦は4失点を喫し敗北。それから中2日で迎えた前節のV・ファーレン長崎戦は全体をコンパクトに保ち無失点。修正には成功したが、チャンスを決め切れず引き分けた。現在5戦勝ちなしと苦しい状況だが、長崎戦の内容は悲観するものではなく、「しっかりボールを動かしながらチャンスも作れていた」(森下仁之監督)。

 言うまでもなく、今節・セレッソ大阪戦は重要な一戦だ。キャプテンの作田裕次は「今年は良い試合ができたときに勝ち切れていない。もう一歩、勝ち切ることが必要」だと課題を述べた上で、「東京V戦の反省は長崎戦に活かすことができた。『変わった!』と思ってもらえるように、セレッソ戦では勝たないといけない」と意気込みを語る。

 J2入りして以来、2勝1分とセレッソには負けていない金沢だが、「セレッソが力のあるチームということは変わらない。過去に勝っているからと言って、勝てるわけではない」(作田)。とはいえ、昨季2勝(0-2、0-3)した際の勝ち試合の流れを踏襲し、無失点で試合を進めるのが理想だ。そして、「何か起きるんじゃないか?」というような不穏な空気をスタジアムに漂わせ、セレッソの焦りを誘いたい。

 最後に、昨季まで金沢に在籍した清原翔平について。
 ここ2試合はメンバー外。ケガだとしたら仕方ありませんね…。敵に回すと怖い選手ですから、いないほうが良いのかもしれません。だけど、今節も出場がないとしたらちょっぴり残念です。元気な”キヨ”の姿を見たい人たちは、きっとたくさんいるでしょう。

文・野中拓也

※編集部注:執筆後、清原翔平選手の負傷についてリリースされました。詳細