10月16日(日)2016明治安田生命J2リーグ第36節
ファジアーノ岡山 - セレッソ大阪 (13:00KICK OFF/Cスタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 リーグ戦は残り7試合。ファジアーノ岡山にとっては前節・松本山雅FC戦に続いて、上位追撃の大一番だ。理想は、松本に勝利して、順位が入れ替わる可能性を持ってこのゲームに臨みたかった。しかし、アウェイ・松本戦での勝点「1」は、今後への勢いをもたらす「1」。この試合では退場者を出し、先制点を許しながらも87分、豊川雄太のCKから竹田忠嗣が落とし、矢島慎也が抑えたシュートでゴールを決めた。最後まであきらめず虎視眈々と得点を狙って勝ち得たものだ。

 岡山はこの特別なシーズンを、いつも通り過ごしている。緊迫した状況を楽しむ、成熟した、丸い雰囲気もある。それは各選手の経験が導くもので、9月末に加地亮がケガで離脱し、今節は累積警告でボランチの渡邊一仁、FW押谷祐樹が欠場という状況となっても変わらず、安定している。
 8月末からの天皇杯での経験も生かされている。岡山は9月22日の3回戦(vs鹿島)で敗れたが、リーグ戦との連戦をターンオーバーで戦い、多くの選手がはつらつとしたプレーを見せた。「今は誰が出ても(やること、やれることは)変わらない。でもサブの選手はチャンスだと思っています」と三村真。

 5月の対戦 ではセレッソ大阪が2−1で勝利した。スタメンで出場した関戸健二は、U-23日本代表として第44回トゥーロン国際大会に出場した矢島の不在を埋めるべく、島田譲とのダブルボランチで奮闘。「よく走った、というか走らされた」と島田は話していたが、関戸の走行距離は11kmを超え、それに続く距離を走っていたのがセレッソの山村和也だった。決勝点も決めた山村について、「前回負けているので、今回は絶対勝ちたい」と関戸。2人は流通経済大の同級で、山村のことを「足元がうまく、運動量もあって、すごく落ち着いている」と言う。

 決定力のあるセレッソに対し、岡山は粘り強く、一つひとつの「際」を自分たちのものにしていくほかはない。「毎試合やっていることを表現できれば、チャンスは自ずとうちに転がってくる」と伊藤大介。
 セレッソのアカデミーに在籍した篠原弘次郎は、「何度対戦しても、特別な試合になる」と話す。「セレッソの攻撃陣はフリーにするとなんでもやってしまえる。チームとしてまとまった守備をして、堅守速攻、堅守遅攻を大事にやっていきたい試合。後半に勝負がつくくらいの堅い試合にしていかなくては」。とくに警戒している選手は、杉本健勇。「対峙する回数は多くなると思う。そこはやられてはならないポイント」。

 松本戦で退場者を出し、失点した後、3枚替えという思いきった手を打った長澤徹監督が、3週間ぶりのホームでどのような采配を見せるか。選手起用も含めて、ワクワク度の高いゲームとなる。

文・尾原千明