5月6日(土)2017明治安田生命J1リーグ第10節
柏レイソル - セレッソ大阪 (14:00KICK OFF/柏)
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第2節のガンバ大阪戦から第4節のベガルタ仙台戦まで3連敗を喫し、柏レイソルは開幕ダッシュに失敗した。
クリスティアーノ、ディエゴ オリヴェイラ、ハモン ロペスの強力外国籍選手の破壊力を生かすため、今季はやや引いた位置に守備陣形をオーガナイズし、ボールを奪ってから素早く攻撃へ転じることで、先述のブラジル人トライアングルの攻撃力を生かそうとしたのだが、その守備戦術が機能せず、開幕3試合で6失点と守備が破綻したことが出遅れの原因だった。
しかし4月に入り、リーグ戦5試合で4勝1敗と状態は上昇傾向にある。引き気味に待ち構える守備戦術を捨て、昨季と同じ前線からのプレスへ回帰した。その結果、4月は5試合で3失点と守備の安定が顕著に表れ、現在は2試合連続完封の3連勝中である。
今回のセレッソ大阪戦も、中川寛斗がハイプレスを仕掛けて守備のスイッチを入れ、そこに中盤と最終ラインが連動して付いていきながらコンパクトな陣形を保ち、セレッソが誇る強力なアタッカーにスペースを与えないかがカギになるだろう。
柏はスタメンの平均年齢が23〜24歳の若いチームである。その象徴的な存在でもあるセンターバック・コンビ、中谷進之介と中山雄太は清武弘嗣、柿谷曜一朗、杉本健勇、山村和也らとの対戦を心待ちにしている。
「中央で起点を作ってからサイド攻撃が強烈。でも、メディアが“タレント”と煽るチームには負けたくないですね」(中谷)
「やられて当たり前だと思われているでしょうし、逆にそこで抑えたら僕の評価が上がる。もしやられても、自分の新たな課題が見つかるということなので、自分にとってポジティブなことしかない」(中山)
守備の改善によって復調したのは事実だとしても、柏の強みはやはり攻撃にある。ディエゴ オリヴェイラとハモン ロペスが負傷離脱から復帰し、ようやくブラジル人トライアングルが揃った。また、彼らにパスを供給する日本人選手の多くはアカデミー出身で、中谷、中山、中川、手塚康平らは、子どもの頃から“ポゼッション”の水で育ち、ボールを循環させる能力に長ける。
ボールを保持する柏が長い時間に渡って主導権を握り、リーグ最少失点を誇るセレッソの守備を揺さぶりながら、相手のアタッカーには攻撃機会すら与えない。それこそ柏が描く理想のシナリオだが、仮りに柏にとって乏しい内容の試合になろうと、重要なのは試合を終えた瞬間に勝者としてピッチに立っていることだ。
『復調の4月』から『上位進出の5月』へ。勝点差1、すぐ上に位置するセレッソを、柏は万全の状態で迎え撃つ。そして必ずや勝利を収め、上位進出へ弾みをつけたい。
文・鈴木潤
ニュース
J1 第10節 柏戦|相手チーム情報:勝点差1で迎えた上位直接対決。若いチームがタレント揃うセレッソを万全の状態で迎え撃つ
2017年5月5日(金・祝)
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