6月25日(日)2017明治安田生命J1リーグ第16節
ベガルタ仙台 - セレッソ大阪 (18:00KICK OFF/ユアスタ)
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仙台とセレッソは、J2時代から何度となく激闘を繰り広げてきた。中でも両チームのサポーターの記憶に強く残っているのは、2009年のJ1昇格争い、いや、J2優勝争いだろうか。この年のリーグ戦での直接対決3戦は1勝1分1敗で、優勝は最終節のアディショナルタイムになって決着がついたほど。J1に舞台を移しても、毎回、楽しみの多い対戦だった。
だが両チームの公式戦での戦いは、2014年を最後にしばらくお預けとなる。公式戦における直近の戦いは、2014年第32節のこと。この時はJ1の残留争いというあまりありがたくない状況での対戦だったが、その中でも両チームは力を尽くし、3-3という激しい打ち合いに終わった。
そして2017年のJ1第16節で、前回対戦と同じユアテックスタジアム仙台にて両者は再会する。
さて、セレッソ側から見て、久しぶりに見る仙台の姿は大きく変わった印象を与えるのではないだろうか。2014年の対戦時と同じ 渡邉晋監督が指揮を執っているが、長期的なスタイル構築を進めている中で、相手陣内でボールを動かす時間を伸ばしたり、攻撃パターンを増やしたりという変化が起こっている。今季は「攻撃ではビルドアップをより確実にし、守備では割り切って固めることもできるように」(渡邉監督)、基本フォーメーションは3-4-2-1に変わった。
セレッソは多士済々の攻撃陣はそのままに、今季は守備組織が整備されているということで、これまでの対戦で見られた“攻めるセレッソ、守る仙台”という構図が、“攻める仙台、守るセレッソ”に変わる時間帯も増えるかもしれない。
セレッソは中央線の守備が固く、トップ下の山村和也も、その後ろのボランチ2人も、さらにセンターバックも守備力が高いため、仙台が磨いてきた厚みある攻撃が試される一戦ともいえる。仙台はここ数試合のリーグ戦で、新潟・甲府・鳥栖と、それぞれやり方は違えど守備の厚いチームと続けて対戦し、毎試合ゴールを奪っている。ではこの仙台の攻撃が桜の壁を中央から連続攻撃で破ろうとするかというとその限りではなく、1トップ2シャドーに永戸勝也や蜂須賀孝治といった両ウイングバックが絡むサイド攻撃も迫力を増している。もちろん、三田啓貴と富田晋伍のボランチや、そのさらに後ろの3バックからも、攻撃に厚みを加える。攻め手が増えた仙台の連続攻撃とセレッソの守備の対戦が、見どころとなる。
攻撃陣ではセレッソ戦で何度も点を決めてきた梁勇基や菅井直樹が、かつてのチームメート・関口訓充とピッチ上で再会するかも気になるが、今回は新加入のクリスランに注目したい。今季ここまで7ゴールを挙げているエースは、前節の出場停止から復帰し、強敵相手のゴールを目指している。実はこのクリスランは仙台からのオファーを受けたとき、「ソウザ選手からもJリーグの情報を教えてもらいました」という。ここに、新しい縁が加わった。
見どころの多い、再会戦だ。杜の都を熱くする内容を期待したい。
文・板垣晴朗
ニュース
J1 第16節 仙台戦|相手チーム情報:2014年以来の再会は、杜の都から。連続攻撃で桜の壁を崩しにかかる仙台
2017年6月24日(土)
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