7月26日(水)JリーグYBCルヴァンカッププレーオフ第2戦
セレッソ大阪 - 北海道コンサドーレ札幌 (19:00KICK OFF/金鳥スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 中断期間を終え、北海道コンサドーレ札幌にとっての最初の公式戦となるのがこのルヴァンカップ プレーオフステージ第2戦だ。リーグ戦前半には6連敗という悪い流れもあったが、第17節・清水戦で勝利、後半戦最初のゲームとなった第18節・大宮戦ではJ1残留争いの直接のライバルと目される大宮とアウェイで2-2のドロー。しかもラストプレーで同点に追いつくという劇的な勝点1確保とあって、チームのムードが上向いての中断期間入りとなった様子である。

 そして中断期間には、大宮戦に出場しなかった選手が翌9日に都内でJ2町田と練習試合を敢行。チームの底上げがなされた。また、22日にはタイの首都バンコクに赴いて同国の強豪ムアントン・ユナイテッドとの国際親善試合を行い、このルヴァンカップとリーグ戦再開に向けて万全とも言える調整を行っている。通常、夏場は敵地の暑さに苦しみがちな札幌ではあるが、バンコクでの試合はもちろん、7月は本州よりも北海道内のほうが気温の高い日があったため「アウェイ戦に向けての準備ができたので、ありがたい」と四方田修平監督。

 また、中断期間には新戦力も加わっている。昨年まで2シーズン、磐田で活躍した元イングランド代表の長身FWジェイ。そして“タイのメッシ”の愛称でタイ国内で絶大な人気を誇るタイ代表FWチャナティップ ソンクラシンという2人の外国籍選手が加入。両選手とも先週末に登録が完了しており、この試合でデビューする可能性も大いにある。

 ルヴァンカップ プレーオフステージは、6月28日の第1戦をホームで0-2のスコアで落としており、現時点ではセレッソ大阪が完全に優位に立っていることは間違いない。だが、リーグ戦の連敗を止めて流れを変え、中断期間にしっかりと調整。さらには攻撃陣の補強も行っており、前回対戦時の札幌とは間違いなく様相を変えている。敵地での大逆転劇を演じる意欲は十分である。

 また、懐かしい場所に戻れることを楽しみにしている人物が1人いる。昨季からスタッフ入りしたブルーノ クアドロス・コーチだ。同コーチは2005年から2年間、DFとしてセレッソでプレーをしていた。昨季、そして今季とすでにセレッソとは対戦済みであるが、昨季はアウェイ戦時には帯同しておらず、セレッソホームの試合でコーチとしてベンチ入りするのはこの試合が初めてとなる。
「とても楽しみですね。セレッソは私が日本に来るための扉を開いてくれたクラブ。サポーターも最高でしたし、とてもリスペクトしています。今のヤンマースタジアムと長居第2競技場ではプレーをしたことがありますが、キンチョウスタジアムは初めてなので、これもまた楽しみです。今のチームにも、よく知っている選手がたくさんいますよ。酒本、(丹野)研太、それから(柿谷)曜一朗ももちろん知っています。またFC東京在籍時の仲間だった茂庭、(椋原)健太。特徴はよくわかっていますよ。みんなすばらしい選手ですから、警戒が必要ですね」
「大事な試合」としながらも、セレッソについて話す同コーチの表情は柔らか。そしてセレッソのホームゲームの雰囲気についても思い出してもらうと、「温かくて熱心なサポーターばかりのスタジアムでした。『♪モリシのゴールが見たい~』という応援歌は今でも耳に残っています」とのこと。
多くの想いが詰まった第2戦が、いよいよキックオフとなる。

文・斉藤宏則