7月29日(土)2017明治安田生命J1リーグ第19節
ガンバ大阪 - セレッソ大阪 (19:00KICK OFF/吹田S)
試合写真・コメントなど チケット
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 長谷川健太監督が就任した2013年以降の大阪ダービーでは、意外なことにガンバ大阪の外国籍選手は誰一人としてゴールを決めていない。もっとも、両者が顔を合わせたのは14年のJ1リーグ 戦での2回(ガンバの1勝1分)と今年の第7節(△2-2)、計3回だと考えれば特筆すべきことでもないのかもしれない。しかし過去、ガンバがセレッソ大阪に対して圧倒的な勝率、大勝を誇った時代(2004~06年はガンバの7勝1分1敗)に記憶を辿れば、必ず外国籍選手が『点取り屋』として君臨していたことを考えても、そろそろ外国籍選手のゴールに期待したいところだ。

 特に今節は、新加入のFWファン ウィジョとFWアデミウソンという外国籍選手2人が2トップを組む可能性が高まっているとなればなおさらだ。非公開で行われた先週末の練習試合では、限られた時間帯ではあったものの、この2人が2トップを形成。互いに好感触を掴んだようで、「ウィジョが加入したばかりの頃はコンビネーションに時間が必要だったところもありましたが、今はその問題も解消された。彼はとても賢い選手で、パワーもあるし、ボールもきっちりと収められる。そこからシュートに持って行くのもすごく巧い」とFWアデミウソンが語れば、FWファンもまたアデミウソンの才能に賛辞を送る。「アデミウソンはスピードもあるし、FWとしてのスキルや1つ1つのプレーの質も高い。お互いに特徴を出し合ってプレーできれば、いいコンビネーションを築けると思います」

 彼らだけではない。DFファビオもまた、セットプレー時には『高さ』を武器に前線で存在感を示せる選手。セットプレー以外にも、流れの中でファビオの武器である『ロングフィード』が活かされるシーンが増えれば、チームの『得点』につながる確率も高まるはずだ。
「ウィジョが加入し、ボールが収まるポイントが増えた。彼は前線でチームのために戦い、ボールをキープできる選手。彼の特徴は僕も、チームとしても活かしたい(ファビオ)」

 ちなみに、今季のリーグ戦18試合を振り返ると、ガンバはファビオがゴールを挙げた1試合、アデミウソンがゴールを挙げた2試合はいずれも勝利している。そのデータからも今節、外国籍選手にゴールが生まれれば――。
 満員の市立吹田サッカースタジアムでの『大阪ダービー』初勝利がぐっと近くかもしれない。

文・高村美砂