11月4日(土)JリーグYBCルヴァンカップ決勝
セレッソ大阪 - 川崎フロンターレ (13:05KICK OFF/埼玉)
試合写真・コメントなど チケット
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 タイトルを懸けた試合直前ということで、今週の川崎フロンターレはピッチ外では慌ただしくにぎやかに、ピッチ内では粛々と、準備が続けられている。
 ピッチ外というのはルヴァンカップ決勝に向けた取材のことで、クラブハウスの中ではテレビ局の取材が連日続いている。過去に何度もこうした状況を経験してきただけに取材慣れした選手も多いし、それがすぐに選手を浮き足立たせるというわけではないのだが、とはいえ日常の風景とは異なるものだ。
 一方のピッチ内。準備は着実に進んでいる。水が浮くピッチコンディションで行われたJ1第31節・柏戦(10月29日・日曜日)は、選手の足にかなりのダメージを残したようにも思われるが、翌月曜日をオフにし、さらに火曜日の練習は柏戦に出場した選手はクールダウンだけで終わるなど徹底した体調管理で決戦に向けた準備を進めている。

 負傷していた選手も練習へ復帰した。ともに9月23日の神戸戦で負傷した阿部浩之と大島僚太が、11月1日の練習で揃って全体練習に合流し、ハーフコートながら11対11のミニゲームを消化。決勝に向けて準備を進めている。阿部は全治1カ月、大島は全治2カ月と発表されていて、阿部は回復が遅れており心配されていた。また、全治2カ月とされていた大島は2週ほど早めの復帰となった。
 彼らが戻ってくればかなりの戦力になるのは間違いないが、鬼木達監督がスタートから使うかどうかがポイントになりそう。ここから試合までの時間の中で、試合勘を含めた感覚がどこまで戻ってくるのかに注目したいところ。

 なお、明日の前日練習は試合会場となる埼玉スタジアム2002で行われるが、川崎Fは前々日から埼玉で宿泊し、万全を期して試合に臨むことになった。これまであまりないことなのだが、今季はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で試合前の連泊を経験しており、特に問題はなさそう。
 サポーターグループは、「前々泊するためにクラブハウスを出発するチームバスを見送ろう」と、2日の練習に多くのサポーターの終結を呼びかけていた。タイトル獲りに向け、チームもサポーターも一丸となった準備を進めている。

文/江藤高志