11月18日(土)2017明治安田生命J1リーグ第32節
横浜F・マリノス - セレッソ大阪 (14:00KICK OFF/日産ス)
試合写真・コメントなど チケット
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 優勝したばかりのチームの勢いは、どれほどのものなのか。11月4日にルヴァンカップ決勝を制し、クラブとして初の優勝を成し遂げたセレッソ大阪が、日産スタジアムに乗り込んでくる。タイトル、そして自信を掴んだセレッソの選手の姿が、ピッチ上で実際のスケールよりも大きく見えそうだ。

 片や横浜F・マリノスは、リーグ戦・前節のジュビロ磐田に1-2で敗れ、優勝の可能性が消滅し、5位に後退。ただし、今節に向けてモチベーションは高まっている。3位のセレッソ(勝点57)に勝てば、勝点55で並ぶ4位・柏レイソルの結果次第では、3位に再浮上できるからだ。来季ACL出場のキップを得るためには「絶対に落とせない」(伊藤翔)大一番となる。

 リーグ戦の中断期間中に、ケガ人が続々と復帰したことも大きい。DFでは右サイドバックの松原健と金井貢史、オフェンスでは快足サイドアタッカーのマルティノスが、すでに元気な姿を見せている。そして治療のため一時、母国ポルトガルに帰国したチーム得点王(10点)のウーゴ ヴィエイラが14日、練習に合流。今節での先発出場こそ厳しそうだが、ベンチスタートの可能性は十分あるだろう。
 9月下旬に全治8カ月の重傷を負ったキャプテン・齋藤学こそ不在だが、野戦病院と化した10月に比べ、戦力は整ってきた。また、中断期間中に高知でミニキャンプを張り、打倒・セレッソに照準を合わせ、準備は万端。さらに、今季のリーグ戦では第11節以後ホームゲームは11戦連続無敗中(6勝5分)というポジティブになれる要素もある。

 見応えある試合が展開されそうだが、なかでも抽出したいポイントは、扇原貴宏が古巣戦で先発復帰を果たすかどうか。ここ4試合は先発から外れていたが、先の高知での地元大学との練習試合ではレギュラー組のボランチでプレー。第5節 の対戦時にはベンチで過ごし、0-2で敗れた試合を見届けただけに、悔しさは人一倍あったはず。「めちゃめちゃ意識するし、特別な想いがある」セレッソに、トリコロールの背番号6が成長した姿を見せられるのか。熱視線を送りたい。

文・小林智明(インサイド)