11月26日(日)2017明治安田生命J1リーグ第33節
セレッソ大阪 - ヴィッセル神戸 (13:00KICK OFF/ヤンマー)
試合写真・コメントなど チケット
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 12月23日(土・祝)に、天皇杯準決勝(@ヤンマー)で激突するセレッソ大阪とヴィッセル神戸。いわば前哨戦とも言える今節の対戦は、お互いに選手の温存や手の内を隠すなど様々な駆け引きが行われる可能性もある。だが、神戸の選手たちは1つでも勝点を積みあげることに集中している。

 ボランチ高橋秀人はセレッソ戦についてこう話す。
「ACL出場の可能性を残した天皇杯に向けての試合、という意味合いはある。けれど、選手としてはチームが(リーグ戦で)1つでも上の順位に行くために戦うだけです」
 神戸としては5月のルヴァンカップ(24日)とリーグ戦(28日)で2度も敗れている相手に対して、単純に勝ちたいという思いもある。天皇杯に向けても、勝って、セレッソへの苦手意識を払拭しておきたいところだ。

 前回の対戦と大きく違うのは、神戸にルーカス ポドルスキやハーフナー マイクが加入したこと。前節の広島戦では渡邉千真の1点に終わったものの、決定機は多く作れた。攻撃のタレントではセレッソ以上と言っても過言ではない。

 その中でポイントになるのはやはり守備。特にボランチの部分でどちらがイニシアチブを握るかが大きくなりそうだ。
 鳥栖時代にセレッソの尹晶煥監督と師弟関係にあった神戸のボランチ・藤田直之はこう話す。
「ユンさんは自分のプロ1年目からお世話になった監督で、(トップ下からボランチへ)自分のポジションを変更したのもユンさん。1年目から使ってもらい、キャプテンまで経験させてもらった。今、自分がこうしてプロでやっているのはユンさんのおかげですし、感謝しかないですね」
 そんな恩師の言葉で印象に残っているのは「ボランチはチームの腰。負けたらボランチの責任」だと藤田は話す。この試合でも、ボランチの主導権が試合のカギを握るのは間違いなさそうだ。神戸から見れば、山口蛍やソウザをどう抑えるかが1つのテーマになる。

 ただ、藤田は余計な気負いはなく、笑顔でこう話す。
「チームとしては今季3度目の対戦だが、個人としてはユンさんのセレッソとは初めての対戦になる。とにかく自分が成長した姿を見せるだけですね」

 文・白井邦彦