2月14日(水)AFCチャンピオンズリーグMD1
済州ユナイテッド - セレッソ大阪 (19:45KICK OFF/済州)
試合写真・コメントなど
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 アジアのライバルと戦う「AFCチャンピオンズリーグ(ACL)」。
 セレッソの対戦相手がホームとしている街はどんなところ?アウェイ観戦に行くには?そんなACLがより楽しくなる「アウェイ観戦情報」を、これまで様々なスタジアムでの観戦歴を持つスポーツ企画工房 小野寺俊明さんに紹介していただきます!

【済州はどんな街?】
 済州ユナイテッドのホームタウンは、朝鮮半島の南に位置する「済州島(チェジュド)」。東西に長いラグビーボール型の火山島で、中心には標高1950mで韓国最高峰の「漢弩山(ハルラサン)」がそびえる。空港があり、済州島の玄関口となる「済州市」は島の北側、済州ワールドカップスタジアムのある「西帰浦(ソギポ)」は島の南側になる。
 温暖な気候から「韓国のハワイ」とも呼ばれ、新婚旅行のメッカでもある。島内には景勝地や観光地が多数あり、サッカー観戦だけでなく、リゾート気分も味わいたいところ。宿泊は島内の各所に、安宿から高級リゾートホテルまである。特にスタジアムからバスで10分の「中文観光団地(チュンムン クワングワン ダンジ)」にはリゾートホテルのほか、観光地、海水浴場、ゴルフ場などが整備されている。キックオフの時間を考えると、宿泊は中文観光団地か西帰浦市内が便利。
 観光は、火山が作り出した島だけに「漢弩山」「城山日出峰」「万丈窟」がユネスコの世界遺産になっている。また、「天地淵瀑布」「天帝淵瀑布」の滝など、見どころが多い。タクシーのチャーターで行くのが便利だろう。食事はやはり海の幸。「アワビ」「トコブシ」「タチウオ」「サバ」など、刺し身や焼き物で。ほかにも、「オギョプサル」というサムギョプサルに似た豚の焼肉や、ゆで豚料理の「トンベコギ」が名物。済州島は黒豚が有名だ。
済州島観光案内(済州観光公社)
済州島グルメ

【済州ユナイテッドとは?】
 対戦する済州ユナイテッドは1982年に創設。済州島に本拠地を移したのは2006年から。Kリーグの優勝は1回(1989年)、Kリーグカップ優勝は3回(1994、1996、2000年)。昨年のKリーグクラシック(Kリーグ1部)は2位だった。過去には、尹晶煥監督も1995-1999年に在籍している。
済州ユナイテッドになってから、ACLには2011年と2017年に出場。なぜか、いつもグループリーグでは大阪のクラブと同じ組に入っている。
ACLでのJクラブとの対戦成績
2011年
グループE:3位で敗退
・4月5日 済州ユナイテッド 2-1 ガンバ大阪
・4月20日 ガンバ大阪 3-1 済州ユナイテッド
2017年
グループH:2位
・3月1日 ガンバ大阪 1-4 済州ユナイテッド
・5月9日 済州ユナイテッド 2-0 ガンバ大阪
◇ラウンド16:敗退
・5月24日 済州ユナイテッド 2-0 浦和レッズ
・5月31日 浦和レッズ 3(延長)0 済州ユナイテッド

済州ワールドカップスタジアム
 2002年の日韓ワールドカップで使用され、ブラジルvs中国、スロベニアvsパラグアイ、決勝トーナメント1回戦のドイツvsパラグアイの3試合が行われた。サッカー専用スタジアムで非常に見やすく、外観はメインスタンドにかかる屋根の曲線が特徴的。天気がよければ漢弩山を望むことができる。
写真:2002年撮影(この後、何度か改修が行われている)
屋根が特徴的な外観

メインスタンド


サッカー専用スタジアム、試合が見やすいスタンド


バックスタンドの後方には漢弩山が見える

【アウェイへ行こう!】
済州島へ行くには?
 済州島は韓国の本土から約100km南の島。関西空港からは1日1便、LCCのティーウェイ航空が飛んでいる。大韓航空は週4便。その他、日本からの直行便は成田から毎日1便(ティーウェイ航空)ある。
 また、済州島へはソウルの金浦空港(キムポ コンハン・Gimpo)や、釜山の金海空港(キメ コンハン・Gimhae)から頻繁にフライトがあるので、スケジュールが合わないときや直行便が取れないときはソウルや釜山経由で行くのも手だ。
大韓航空(KE)
ティーウェイ航空(TW)

済州空港からスタジアムへ
 済州空港からスタジアムへは600番のリムジンバス。乗り場は5番ゲート前。このバスは「新済州(シンチェジュ)」の「済州サンホテル&カジノ」「グレイスホテル」「ロッテシティホテル」などに寄ったあと、「中文観光団地」内の観光地やホテルをいくつか経由し、「ワールドカップ競技場(ウォルドカップ キョギジャン)」を通り、西帰浦市内を経て、終点は「西帰浦KALホテル」。空港発は6:10~22:00の運行で日中は約15分間隔。
 空港から中文観光団地まで50分・4500W(450円)、西帰浦KALホテルまで1時間25分・5500W(550円)。空港からスタジアムまでは1時間10分・5000W(500円)で行ける。また、タクシーでも空港からスタジアムまでは4万W(4000円)ほど。タクシーは半日(4時間)や1日単位(8時間)でチャーターもできる。1日のチャーターで1万円前後。「済州島 タクシー」で検索すると、いくつかサイトが出てくる。
済州ワールドカップスタジアム関連地図
空港リムジン600番バスルート(日本語)
済州国際空港(日本語)


 行き帰りの飛行機や宿泊は自分で手配した人も、スタジアムへは旅慣れていないとなかなか行くのが難しい。その場合は空港や指定ホテルから送迎してくれる「セレッソ大阪 オフィシャル応援ツアー」のバスを利用するといいだろう。特に帰りは21:30を過ぎるので、帰りの足を確保しておいた方が安心できる。観戦チケットもついている。
・「セレッソ大阪 オフィシャル応援ツアー」
 済州島発着 日帰りバス
チケット販売場所およびスタジアムのご案内 

ブリーラム・ユナイテッド(タイ)、広州恒大(中国)のアウェイ情報も掲載予定です。お楽しみに!

Reported by 小野寺俊明(スポーツ企画工房)

※スタジアムおよびスタジアムへの交通情報に関しては2018年2月1日に調査したものですが、ご利用の際には現地にて必ずご確認ください。特に交通機関の時刻、料金に関してはご注意ください。
※100W=10円で計算しています。