3月18日(日)2018明治安田生命J1リーグ 第4節
ヴィッセル神戸 - セレッソ大阪 (16:00KICK OFF/ノエスタ)
試合写真・コメントなど チケット
----------

 J1リーグで今季白星がないヴィッセル神戸(14位/2分1敗)とセレッソ大阪(10位/3分)。今節の関西ダービーは意地のぶつかり合い以上に、両チームにとっては浮上のきっかけをつかむ意味で負けられない戦いになる。

 昨季セレッソに4戦全敗と力の差を見せつけられたヴィッセル。今季はポゼッションサッカーへの移行を明確にし、元ドイツ代表のルーカス・ポドルスキを軸にチームビルディングを進めている。
 特に今季は彼に自由を与え、必要があればボランチまで下がってパスを受け、チャンスの場面ではエリア内へガンガン切れ込んでいくなどフリーマン的な動きを見せる。対戦相手にとっては、なかなか動きをつかみにくいというメリットがある反面、味方の選手にとってはバランスを取るのが難しい。だが、3月7日(水)のJリーグYBCルヴァンカップのV・ファーレン長崎戦で強烈な左足のミドルシュートを決めたように、ハマればかなりの破壊力を秘めている。世界的なスターを生かすことができるかどうかが、今季のヴィッセルにとって大きなテーマである。

 そのチーム作りの中で吉田孝行監督が「気の利いたプレーをする」と信頼を置いているのがボランチの三原雅俊だ。ポドルスキが“留守”にした守備スペースを埋めながら、攻撃ではパス交換の“壁”となって能力を引き出す。影のフィクサーといったところだ。
 そんな三原と意外な接点を持つのがセレッソの10番を背負う清武弘嗣だ。熊本出身の三原と大分育ちの清武だが、「年齢は自分が1つ上で、僕のいたブレイズ熊本ジュニアと清武選手の明治北SSCとの交流があって、小学生の頃から知っている」と三原は話す。
「(清武は)小さいけど、速くてうまかった。自分より大きな選手を相手にオーバーヘッドでゴール決めたりしていました。すごくいいヤツで、まじめで、早く復帰してほしいですね。でも、これと勝負は別なので、今節は勝点3を取りにいきます」

 文・白井邦彦