4月14日(土)2018明治安田生命J1リーグ 第8節
セレッソ大阪 - FC東京 (15:00KICK OFF/ヤンマー)
試合写真・コメントなど チケット
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 FC東京は今季スタートダッシュに失敗したものの、現在2016年以来となる4連勝中でリーグ3位(勝点13)。今季から指揮を執る長谷川健太監督の戦術がチームに浸透し、ハードワークをベースにした、縦に速いサッカーで白星を重ねている。
 ここ3試合は複数得点が続いており、攻撃陣も好調を維持。新加入のFWディエゴ オリベイラが5得点でJ1単独得点王と攻撃をけん引し、昨季1得点に終わったMF東慶悟も、今季はすでに3得点を決める活躍を見せている。総得点12は、現在リーグ1位の記録で、開幕前から指揮官が挙げていた「昨季の37得点からの得点力アップ」という課題は改善されつつあると言っていいだろう。

 そして、同一シーズンでは2009年に記録して以来のリーグ戦5連勝を懸けてセレッソ大阪の本拠地・ヤンマースタジアム長居に乗り込む。
 ともにロンドン五輪を戦った世代が多く在籍するセレッソ戦を前に、永井謙佑は「楽しみ。昨季はアウェイで負けている ので、その借りを返したい」と意気込んだ。

 試合の見どころとなるのは、FC東京のハイプレスに対してセレッソがどのような対策を講じてくるかだろう。長谷川監督は、この一戦を前に「セレッソは強い。ターンオーバーしながら結果を出しているチーム。したたかだし、昨年は2冠を獲って自信も持っている。清武が復帰し、前線も余力を残しながら勝っていて、いい状態にあると思う。やってみないとわからない。ただ、セレッソだからといって変わったことをするつもりはない。しっかりとやっても大変なチームなので、接戦をモノにしたい」と、口にした。

 全選手が絶え間なくハードワークするボール狩りがはまれば、FC東京の9年ぶりの5連勝も見えてくるはずだ。前節・鹿島戦ではDF室屋成が1点目のオウンゴールを誘発し、さらに決勝点まで奪った。日替わりでヒーローが生まれているだけに、今節はどんな主役が生まれるのか。それも観戦のポイントとなるだろう。

文・馬場康平