5月6日(水・休)2015明治安田生命J2リーグ第12節
セレッソ大阪 vs ジュビロ磐田 (16:04/金鳥スタ/15,914人)
試合写真・コメントなど
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●名波浩監督(ジュビロ磐田)

「アンラッキーな前半終了間際のあのオウンゴールで、気持ちを前向きに持っていくことがなかなか難しい状況だったのですが、連敗しているからとか、また先に点を取られたとかネガティブなことよりも、選手たちには『勝ちたい意志をボールに込めろ!』と戦前に伝えていた。そのとおり、選手たちは残りの時間、最後の笛が鳴るまでやってくれたんじゃないかなと思います」

Q:ハーフタイムコメントで「まず1点返そう」という形で送り出していますが、横浜FC戦では「逆転しよう」という形で送り出しています。今日、引き分けでもよかったということはないと思うが、その辺りのコメントに込めた意味とは?
「そんなに深くは考えていなかったですが、一番はセレッソがあまり出てこなかった。ロングボールを非常に多用してきて、前3枚、特にパブロ、フォルランのところの空中戦で、カカウだったり2列目から誰かが入ってくるみたいな形をとっていた。そんなに出てこないということは、後ろも出てこないということだと思ったので、先にゴールを失いましたし、難しい展開だなという予測はしていました。ただ、いいギャップをうまく使ってくれましたし、スカウティングの分析の勝利でもあるかなと思います」

Q:ジェイ選手の起用について、迷ったところもあったと思いますが、起用の判断について。
「正直、昨日J-GREEN堺のグラウンドでも、まだ本人にはどっちつかずだということを言っていました。ただ、遠征に帯同したということは本人はやる気だろうし、当日の朝までコンディションを見て決めようと思っていました。足に若干の痛みもしくは違和感があって、我々としてはいいほうに出たのですが、よりシンプルにプレーしてくれたと思います。ゴールシーンも余計な力が抜けて、よかったんじゃないですかね」

Q:相手のスペースをうまく使ってゴールに直結する動きをというふうにおっしゃっていたと思うが、スペースが空いてくるであろうということは試合展開のなかで、それまでのセレッソ戦を見ながら選手にアドバイスを与えていたのか?
「そうですね。特に最終ラインのセンターバックとサイドバックとか、センターバック同士とか、そういった間はゴールに直結する動きをするとチャンスになるということは言っていました。入り過ぎたりタイミングが速かった人間は必ず戻ってこいと。戻ってくれば、それに目がいって次の選手が入りやすくなるということは、ずっと言っていた。1点目はまさにそういったギャップをうまく使えたと思います。前半も何回かそういうチャンスがあったし、それを決めていれば、もう少し楽な展開になったのかもしれないですが」

Q:ボールアプローチをもう一度というところで、連戦のなかでのこの試合の評価は? この2日間の調整については?
「ボールアプローチに関しては、相手の3トップ気味な前3枚の外国籍選手が、特にボールを運ぶときに横に戻りながらとか、常にいい選択肢を持たれないように、精度が上がらないようなところまで寄せろということは言っていた。そこは合格点をあげてもいいかなと。ただ、背後に出てくるボールで、一発で(やられそうになった場面)というのが、2〜3回あったので、そこは怖がらずに、ラインコントロールとコミュニケーションという兼ね合いがあると思いますが、まだまだ発展途上だなというように思いました。
もう1つの質問について、連敗して、ここ大阪に乗り込んできたのですが、札幌から直接この大阪に移動できたこと、これはクラブに感謝しなければいけないと思います。選手もフレッシュな環境でボールを蹴ったり、たまたまJ-GREEN堺には子どもたちがいっぱいいたので、そういったところでふれあったりして、ちょっとうまく息抜きというか違った色が出せたんじゃないかなと思います。トレーニングは昨日も一昨日も、ものすごくいい雰囲気だったなと思います」