5月3日(水・祝)JリーグYBCルヴァンカップ第4節
サンフレッチェ広島 0-1 セレッソ大阪 (14:04/Eスタ/13,991人)
試合写真・コメントなど
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敵地に乗り込んだルヴァンカップ第4節のサンフレッチェ広島戦。セレッソ大阪は、前節のサガン鳥栖戦から先発を4人変更。キム ジンヒョンに代わって丹野研太がゴールマウスを守り、CBには、経験豊富な茂庭照幸が戻った。攻撃では、前節は清武弘嗣が務めたトップ下に福満隆貴が入り、負傷離脱した水沼宏太に代わって関口訓充が右サイドMFを務めた。
前半、セレッソはポゼッションに長ける広島にボールを握られ、サイドからクロスを入れられる場面も目立ったが、落ち着いた対応を見せる。28分には、中へ縦パスを通され、森島司にシュートを打たれるも、ここは丹野がガッチリ掴んだ。セレッソにとっては我慢の展開が続いた前半だが、枠内に打たれたシュートはこの1本のみ。危険な場面は作らせなかった。ただし、守備時には5バックで固める広島に対し、攻撃の糸口が見出せない。前線にボールが入らず、前半はシュート0本に終わった。
14:00キックオフで試合開始時の気温は25℃。暑さとの戦いともなり、我慢比べの様相も呈する中、試合を優位に進めるためにどうしても欲しかった先制点だが、56分、ルヴァンカップではキャプテンマークを巻いている秋山大地によって、もたらされた。この時間帯、セレッソが立て続けCKを獲得すると、セカンドボールをつないでサイドへ展開。関口がニアへクロスを上げ、清原翔平がGKと交錯しながらヘディングで競ると、こぼれ球をDFがクリア。このボールがペナルティーエリアの外にいた秋山の下へ飛ぶと、秋山は迷わずダイレクトでシュート。打った瞬間は本人も「記憶がない」という抑えのきいた素晴らしいシュートがゴールに突き刺さった。秋山にとっては、これが嬉しい公式戦でのプロ初ゴール。セレッソにとっては苦しい展開の中での先制点に、ベンチ、アウェイゴール裏が一斉に歓喜に包まれた。
先制後、尹晶煥監督の動きは早かった。56分、リカルド サントスに代えて丸岡満を、61分には関口に代えて岸本武流を投入。「体力的な部分もありましたし、攻撃の流れが良くなかったということもありまして、早い時間帯でしたが、早く守備に力を入れた方がいいと思い、交代させました」と試合後に交代の意図を話した指揮官だが、2人目の交代と同時に、システムを5-3-2に変更。木本恭生をDFラインに下げ、後ろを固めるとともに、丸岡と岸本というフレッシュな2枚を前線に残し、カウンターの脅威も担保した。
追加点が欲しいセレッソは、64分から66分にかけて立て続けにCKを4本獲得。丸岡や藤本康太がゴールに迫るも、ここはゴールならず。すると、「みんな体力的にもしんどそうで、取った後もパス1本や2本ですぐ相手ボールになってしまった」と茂庭も振り返ったように、以降の時間帯は広島にボールを持たれた。ただし、ボールを回されたのはブロックの外。サイドからのクロスに対しては藤本、茂庭、木本の中央3人が鉄壁の守りを見せ、すべて弾き返した。終了間際の93分にヒヤリとするシーンこそあったが、基本的には、ポゼッションは譲っても、決定機は与えなかった。90分には、トップチームでのデビュー戦となった西本雅崇がピッチに入り、試合を締めた。
「すごく暑い中、難しい展開が続きましたが、その中でも、得点して、最後まで守り切ることができて、いい結果を得られたと思います」と尹晶煥監督も選手を称える試合で、セレッソはリーグ戦に続き、カップ戦でも勝利。カップ戦では、第1節の横浜F・マリノス戦以来、3試合ぶりとなる勝利となった。今節はヴィッセル神戸も勝利したため、首位浮上とはならなかったが、勝点を8に伸ばし、グループステージ突破に向けて大きく前進した。
文・小田尚史
ニュース
ルヴァンカップ 第4節 広島戦|レビュー:秋山大地のプロ初ゴールをチーム全員で守り抜く。カップ戦3試合ぶりの勝利で、勝点を8に伸ばす
2017年5月4日(木・祝)
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