8月12日(土)2017プレナスなでしこリーグカップ2部決勝
日体大FIELDS横浜 1-1(PK 4-5) セレッソ大阪堺レディース (16:00/味フィ西/1,722人)
試合記録
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セレッソ大阪堺レディースとして初、なでしこリーグに参加して初めてのタイトルへの挑戦だった。グループリーグでは順調に勝ち進んだが、決勝の相手は強敵・日体大 FIELDS 横浜。中断中のなでしこリーグ2部では、セレッソより上の首位、そして前半戦で唯一敗戦を喫しているチームである。
雨上がりの蒸し暑さの残る中、16時キックオフ。立ち上がりから持ち前のパスワークと運動量で自分たちのサッカーを展開しようとするセレッソだったが、日体大もフィジカルの強さを前面に出して応戦。予想通りタフな戦いになった。
それでも8分にボランチの古澤留衣がミドルシュートを放ち積極さを見せると、21分には宝田沙織の左クロスを林穂之香がフリーでシュート。惜しい場面だったが、ゴールならず。25分には矢形海優が、26分には野島咲良がそれぞれシュートを放つも、得点には至らず、0-0で前半を終えた。
後半に入った53分、林穂之香がロングシュートで狙うが決まらず、一方選手交代で活性化を図る日体大も次第に攻勢を強め、両者はまったくの互角の戦いになった。均衡を破ったのは、セレッソのほう。「いつも練習でやっていた形。来ると思っていた」という松原志歩が、矢形海優の右クロスを合わせてゴール。右サイドをきれいに崩した形で先制に成功した。
欲しかったリードを得て、畳み掛けたかったところだが、その数分後にDFのパスミスからボールを奪われ、GKがたまらずファウル。PKを献上してしまった。そのPKを一度はGK山下莉奈が阻止したものの、こぼれ球を押し込まれ1-1とされた。「今までなら、ああいう形でPKになったら落ちこんでしまっていた」(竹花友也監督)が、この試合では違った。すぐさま気持ちを立て直し、次の1点を目指した。
結局90分では決着がつかず、勝負はPK戦に持ち込まれた。相手のサポーター前で行われることになったが、選手たちの闘志はそがれることはなかった。相手の5人目の選手が失敗したのに対して、セレッソは筒井梨香、脇阪麗奈、宝田沙織、林、そして最後の松原志歩まで全員が成功。「監督から『最後は気持ちを乗せて蹴ったら絶対入る』と言われ、気持ちを込めて蹴った」と、林。言葉通り、どのシュートも力強くゴールネットに突き刺さるものだった。
待望の初優勝。誰もが笑顔で、そしてうれし涙も見せつつ喜びあった。しかし、試合後のコメントからは、現在地を見つめる冷静さが見られた。「90分では決着がつかなかったので、次にリーグで戦うときは90分で絶対勝ちたい」(林)、「通過点なので、リーグではまた優勝できるように頑張りたい」(宝田)。リーグの再開は1週間後。優勝を誇りに、気持ちを再び高ぶらせ、さくらなでしこがもうひとつの戦いに臨む。
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