2017プレナスなでしこリーグ1部・2部入替戦 第1節
12月9日(土)13:00/J-GREEN堺S1メインフィールド
セレッソ大阪堺レディース 1-0 ちふれASエルフェン埼玉
得点者:19分 矢形海優
----------
 寒風吹きすさぶホーム・J-GREEN堺S1メインフィールド。セレッソ大阪堺レディースが、なでしこ1部のちふれASエルフェン埼玉を迎え、なでしこリーグ1部・2部入替戦の第1戦が行われた。スタンドには多くのファン・サポーターが来場、クラブハウス側の席からはハナサカクラブ会員の皆さんが大一番を見守った。「『来てくれたたくさんの人たちのためにも絶対に勝とう』と言い合った」と、ゲームキャプテンの林穂之香。気持ちを高ぶらせて、キックオフを迎えた。

 立ち上がりから、セレッソのコンディションの良さが光った。試合前日、「試合がしたくてわくわくしている。早く明日になってほしい!」。MF松原志歩が話していたように、全員が気持ちを前面に出したプレーで躍動。常にボールを追い、たとえ一人が抜かれても湧き出るようなサポートで、相手を自由にさせず。リズムをつかみ、次々にチャンスを作り出した。

 先制ゴールは鮮やかだった。19分、MF脇阪麗奈が前線に送ったパスにFW矢形海優が抜け出し、ダイレクトで左足に合わせてゴールネットを揺らした。「最近練習試合でもゴールできていなかったので、今日は絶対に取る! と思っていた」という背番号13が意地を見せた。得点シーン以外でも小気味よくパスをつなぎ、セレッソペースで前半を終えた。

 後半は、次第に相手にボールを持たれるようになり、何度かピンチを迎えた。そこに立ちはだかったのが、GK山下莉奈。「今年に入ってすごく伸びた選手の1人」と、竹花友也監督が評価する16歳の守護神がスーパーセーブを見せるなど、堂々とゴールを守った。また、DFでは筒井梨香が体の強さを生かし、松原優菜は冷静な読みで、ギリギリで相手に得点を許さなかった。

「初戦は無失点で、そして勝利すること」と話していた竹花監督の目論見通りの結果。際どいところを守りきった選手たちに「頼もしかった」と目を細めた。次戦はアウェイで、1週間後の12月16日に行われる。「次も勝って1部に昇格したい」と、ゲームキャプテンの林。油断することなく、高いテンションを保ったまま戦い抜き、昇格を勝ち取りたい。