8月15日(土)2015明治安田生命J2リーグ第29節
セレッソ大阪 vs FC岐阜 (19:00KICK OFF/金鳥スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 8月に入って、明治安田生命J2リーグ戦第27節で愛媛FCに敗れ、第28節ではジェフユナイテッド千葉と引き分け。2試合勝ち星から遠ざかっている4位・セレッソ大阪(勝点45)。2位・ジュビロ磐田(勝点51)との勝点差が再び6となっただけでなく、5連勝中の東京ヴェルディ(勝点49)にも3位の座を奪われて4差と広げられてしまっている。J1自動昇格圏内の2位入りを果たすためにも、残り14試合、とにかく勝利という結果を出し続けなければいけない。
 そこで迎える第29節では、前節同様に今回もキンチョウスタジアムでのホームゲーム。最下位に低迷するFC岐阜と対戦する。

 前回の岐阜戦は、雨中の決戦となった第6節のアウェイ戦。雨で水たまりができる悪コンディションのなか、岐阜のシンプルに放り込むサッカーに苦戦したが、相手のミスを突いたフォルランのゴールとカカウのループシュートで2-0と勝利した。ただし今節では、セレッソも岐阜も前回とは陣容が変わって新たなメンバーが加わっての対戦となり、さらにセレッソはJ1昇格争い、岐阜はJ2残留争いと、それぞれ明確な目標があるなかでの試合となるため、激しい攻防が予想される。

 岐阜の特長は、「難波(宏明)選手をターゲットにしていて、縦に速い印象がある」(染谷悠太)。難波だけではなく推進力のある選手が多く、そのうえコーナーキックなどセットプレーでも泥臭くゴールの狙える選手が揃っている。サガン鳥栖時代にも苦しめられた髙地系治の精度の高いキックも脅威。千葉戦ではコーナーキックから失点を喫してしまったことも鑑みれば、その反省を活かすべく、今回もさらに気を引き締めて戦わなければいけないだろう。

ただ、セレッソとしては日本代表戦から山口蛍が復帰し、別メニュー調整が続いていた扇原貴宏も全体練習に完全合流。そして丸橋祐介も前節の累積警告による出場停止が明けるなど、メンバーが揃ってきた。前節で早速、来日初得点を決めたマグノ クルスや、セレッソ初陣がフル出場となったエジミウソンらを含めて攻守に分厚い選手層ができつつあり、「いい意味で(選択が)難しいところはある」と言う指揮官が、今節でどのようなメンバーを並べてくるかはまさに注目すべきポイントになるだろう。

 また、今季ここまでは下位との対戦で苦戦する戦いが多かっただけに、「すべての試合の対戦相手が『世界で一番強い相手だ』との思いを持って、準備と覚悟を持って臨まなければいけない。どんな状況に置かれても気を抜くことなく、立ち上がりから戦わなければいけない」(パウロ・アウトゥオリ監督)。そして、「ほんまに一戦一戦が決勝だと思って戦わないとあかんし、相手が上位だろうが下位だろうが、まったく関係ない。試合数と自分らの位置(順位)を考えたらわかりきっていることですが、一戦一戦チームとして勝っていくことが大事になるし、それを自覚して、チーム一体となって勝点3を取りに行くということをしていかなあかん」(酒本憲幸)。
 しかも、大事なホームゲーム。「サポーターの応援はすごく後押しになる。チームにとっても、サポーターなしに成長はない。本当にありがたい存在」とエジミウソンも言う心強い仲間がたくさん集う聖地で、選手、スタッフ、サポーターが一丸となって、セレッソは勝利を目指す。
「ホームで自分たちのサッカーで勝ちたい。本当に負けられない試合ばかりだし、しょうもない取りこぼしが続いていたので、ここから勝利し続けるためにも、強い気持ちで頑張っていかないといけない」(丸橋)。
 
文・前田敏勝

試合前日の監督・選手コメント
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