4月1日(土)2017明治安田生命J1リーグ第5節
セレッソ大阪 - 横浜F・マリノス (15:00KICK OFF/金鳥スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 JリーグYBCルヴァンカップ第1節(横浜FM戦)J1リーグ戦第4節(鳥栖戦)と、公式戦に2連勝。各大会で、J1復帰後初勝利を果たし、目標達成そして上位進出へ向けての第一歩を踏み出したセレッソ大阪。日本代表戦もあってリーグ戦が中断期間に入っていたなか、2週間ぶりにやってくる試合はJ1第5節。4試合を終えて1勝2分1敗、勝点5で10位につけるセレッソは、勝点7で7位の横浜F・マリノスとの対戦を迎える。
 横浜FMとは、これが今季はやくも2度目の顔合わせ。ルヴァンカップでは新たに出番を得たメンバーの活躍もあって、トリコロールの強敵に2-0と勝利し、チームの総力を高めることができただけに、今回も勝利し、さらに勢いをつけていきたい。

 ただし、セレッソ同様、横浜FMもルヴァンカップのときにはリーグ戦からメンバーを総入れ替えしていたこともあり、「あのときのチームと今回のチームは、また違うと思う」と言う尹晶煥監督。「ベースはあまり変わらないのかもしれませんが、大会も違いますし、メンバーも替わってくると思うので、そこは違う気持ちで頑張れるようにしたい」と山村和也も気を引き締めるように、個の強いタレントが揃う横浜FMへの警戒を怠ることはできない。

 それでも、「次はホームゲームということもあり、我々のスタジアム、我々のファンの前で、(公式戦で2連勝した)また同じ場所でプレーできることを楽しみにしている。前の試合では勝って休みに入ることができた。とても自信になっている」とマテイ ヨニッチ。桜色のサポーターで埋め尽くされるホーム・キンチョウスタジアムで3月に得た自信をさらに深めるためにも、聖地で戦えるアドバンテージを生かし、声援や拍手を力にイレブンは闘う。

「勝ったことで、今みんな気持ちよくやれていると思うし、(山口)蛍くんとキヨくん(清武弘嗣)も代表でああやって結果を残して帰ってきている。全員がいい方向に向いてできていると思う」と松田陸。日本代表戦でも勝利に貢献した山口・清武が、いい流れを得てチームに戻ってきてくれた。
3月の2連勝では、木本恭生らニューヒーローも生まれ、いずれも完封勝利と尹監督のもとで取り組む守備の構築でも成果が出てきた。攻撃面でも、セットプレー絡みの得点が目立つとはいえ、鳥栖戦のときのように「全員がカバーし合いながらサッカーをできていたので、本当にチームとして戦えていた」(松田)というような連動性ある攻撃も見せることはできはじめている。そういった明るい材料を1つずつ積み上げて、チームを強くしていきたい。そのためにも、今節も勝利という結果がほしい。

「中断期間中も、尹監督がいいトレーニングメニューを選んでくれていた。練習試合をやって、失点ゼロということもあった」とヨニッチも言うように、この2週間も、コンディションをうまく調整しながら、横浜FM戦に向けての準備も着実に行ってきたユン・セレッソ。
「尹さんが立ち上げからやってきたように、1人ひとりが協力し合いながら、ポジショングだったりカバーリングだったり、走るところとかでも、この間の鳥栖戦では結果が出てきた。それをもっとよくしていかないといけない。そういったよさを継続して、献身性だったり仲間のサポート、リカバリーというところを、チーム全体としてもっとやっていけるように」と山村も言うような、今季チームが取り組む特長を前面に出して、桜色の戦士たちは今節も総力をあげて白星を奪いにいく。
 桜の季節に、勝利の花をどんどん咲かせていくために。

文・前田敏勝