5月3日(水・祝)JリーグYBCルヴァンカップ第4節
サンフレッチェ広島 - セレッソ大阪 (14:00KICK OFF/Eスタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 直近のJ1リーグ戦、第9節の川崎フロンターレ戦に2-0で勝利 し、4月の公式戦7試合を負けなし(3勝4分)で終えたセレッソ大阪。公式戦での負けなしも10試合に伸ばし、チーム状態は安定している。

 ここまで、リーグ戦とカップ戦ではメンバーを入れ替えながら戦ってきたセレッソだが、それぞれの結果や戦いぶりが刺激を与える相乗効果で、チームの雰囲気はすこぶる良い。川崎F戦では、清武弘嗣が1得点1アシストと活躍したが、その前のルヴァンカップ第3節・鳥栖戦 で先発フル出場した手応えをうまくつなげた。

 今節のルヴァンカップ第4節・サンフレッチェ広島戦も、リーグ戦から中2日ということもあり、先発メンバーは大きく入れ替わる見込み。出場機会に飢えている選手は多いが、中でも、今節注目したい選手が福満隆貴。試合前日の練習ではスタメン組と思われるグループに交じってプレーする姿も見られ、「今まで練習ですごく頑張っています。試合には多く絡めていませんが、本人の努力する姿、コンディションはとても良い。得点感覚もある選手。運動量も豊富ですし、味方のチャンスを作る能力もあります」と尹晶煥監督も高く評価する。

また、2日はFIFA U-20ワールドカップ韓国2017を戦うU-20日本代表も発表され、セレッソからは、舩木翔が選ばれた。第一報を聞き、「ホッとしました(笑)。周りからは『選ばれるだろう』と言われていたけど、自分はリーグ戦でまだ結果を残せていなかったので、心配な部分もありました」と率直な気持ちを吐露。「これから新たな戦いが始まるので、楽しみな気持ちが強いです」と言葉に力を込めた。
 もっとも、ルヴァンカップの前節・鳥栖戦では4失点し、悔しさも味わった。「相手にはリーグ戦に出ている主力選手もいて、僕のマッチアップは小野裕二選手でした。海外でもプレーしていた選手で、違いを見せられて、自分のところから失点してしまった。悔しい思いばかりで、自分はまだまだと思い知らされました」と試合を振り返る。さらに、「1つひとつのパスの精度や寄せの速さが全然違いました。今、自分はクサビのパスやクロスの精度を武器にしていますけど、もっともっと磨かないとやっていけないと思いました」と今後の課題や成長するための糧を手にしたようだ。今節に向けては、「サイドでの1対1の局面は増えると思うので、クロスを上げさせないこと、連動してボールを奪うことはやっていきたい。後ろ向きにプレーするのではなく、チャレンジしていきたいです」と抱負を話した。

 鳥栖戦は、チーム全体としても守備に課題が残った。ルヴァンカップではキャプテンマークを巻いて奮闘している秋山大地も、「僕とヤスくん(木本恭生)のバランスや、センターバックとの距離を修正して、失点ゼロで抑えたい」と前節からの修正を誓う。「引き分けが続いていたリーグ戦で勝てたので、いい流れが来ると思うし、この流れを崩さないためにも、自分が責任を持ってチームを勝たせる気持ちを持って戦いたい。この試合を終えたら、カップ戦の残りはホーム2試合。ここで1勝できたらグループリーグの1位通過も見えてくる」と今節への意気込みを話した。

 リーグ戦での連続引き分けは止めた。新たな戦いが始まる5月の初戦。今度は、カップ戦でも3試合ぶりの勝利を掴み、グループリーグ突破に大きく前進する勝点3を手にする。

文・小田尚史