5月6日（土）2017明治安田生命J1リーグ第10節
柏レイソル － セレッソ大阪　（14:00KICK OFF/柏）
試合写真・コメントなど ｜チケット
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　４月の戦いを７試合負けなし（３勝４分）で終えて自信を積み重ね、５月最初の一戦となったルヴァンカップ第４節のサンフレッチェ広島戦 も0－1で勝利したセレッソ大阪。
「いい雰囲気は継続できています」（尹晶煥監督）
「ルヴァンカップも勝ってくれたので、５月もいい流れで行けると思います」（柿谷曜一朗）
指揮官とキャプテンが声を揃えるように、チームは良好な状態を保っている。リーグ戦では、前節を終えた段階で５位で、ここからさらに上を目指すためにも順位が近い（６位）今節の柏レイソル戦は重要な意味を持つ。

　もっとも、柏もリーグ戦３連勝中であり、ルヴァンカップ第４節のジュビロ磐田戦も逆転負けを喫したとは言え、試合内容では相手を圧倒していた。現在のＪリーグ全体を見渡しても好調なチームの１つと言えるだろう。そんな相手に対して、「すごく組織的で、全選手がハードワークしている」と尹晶煥監督も警戒感を隠さない。

　柏の特長として、「ハードプレスからの攻撃を持ち味にしている」と柿谷も話すように、守備におけるプレスの強さが挙げられる。そんなアグレッシブな相手に対して、セレッソとしては前線からのプレッシャーを受けた時にどう対応するかは問われる。サイドを起点にしつつ、杉本健勇と山村和也の前線２枚にシンプルに当てるところと、清武弘嗣や柿谷、ダブルボランチを中心としたビルドアップで相手を崩すところをうまく使い分けたい。　

　また、柏はクリスティアーノや伊東純也ら突破力に秀でた選手も多いため、いつも以上にサイドでの攻防も試合のカギを握りそうだ。右サイドバックの松田陸も、「守備からしっかり試合に入って、相手の特長を消しながら自分の良さも出せれば、いいサッカーができると思うし、それがチームの勝利にもつながると思う」と展望する。齋藤学に良さを出させず、試合の主導権を握った第５節・横浜Ｆ・マリノス戦 のような展開に持ち込むことができれば最高だ。外国籍選手も含めた強力な相手攻撃陣を、現在７失点とリーグ最少失点を誇る堅守でしっかり封じたい。

　週初めには雨も懸念された６日の天気だが、試合前日の予報では晴れマークに変わっている。14：00キックオフという時間帯を考えても、「暑さにどう慣れていくのかも大事」（尹晶煥監督）であり、「水分補給もこまめにしたい」と柿谷。
　今節は、前売り段階でチケットは完売に近い状態のようで、日本代表の指揮官・ハリルホジッチ監督の視察も予定されている。上位進出を目指す５位・セレッソと６位・柏（※第９節終了時点）の激突が、熱を帯びた激しい試合になることは間違いない。ゴールデンウィーク最後の一戦。スタジアム全体が黄色に染まる敵地にて、着実に力を積み重ねている“ユン・セレッソ”が“好調・柏撃破”を狙う。

文・小田尚史