5月10日(水)JリーグYBCルヴァンカップ第5節
セレッソ大阪 - アルビレックス新潟 (19:00KICK OFF/金鳥スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 直近に行われた5月6日(土)のJ1リーグ 戦第10節・柏レイソル戦 で0-1と惜敗。公式戦での無敗は11でストップしたセレッソ大阪。しかし、ここで落ち込んでいるわけにはいかない。「負ける試合というのは、シーズンを戦っていくなかで、どこかしらであると思うが、その次が絶対に大事になってくる。連敗してしまうと、チームの雰囲気など自ずと悪くなってきてしまうので」と、経験豊富な関口訓充も言うように、ここからがチームの真価が問われるとき。リーグ戦から中3日で迎えるJリーグYBCルヴァンカップ・グループステージ第5節のアルビレックス新潟戦は、チームを再び好転させるためにも、非常に重要な試合になる。

「我々にとっては1試合1試合、毎試合が大事。この前のリーグ戦は相手がすごくよくて負けたのではなく、我々のミスで負けてしまいました。ただ、そういう部分もあったとはいえ、選手たちは『僕らもやっていける』という思いを持っています。明日の試合をうまくやることで、その次の試合にもつながってくると考えています」と試合前日に述べていたのは、尹晶煥監督。リーグ戦での内容のよさはそのままに、反省点をすぐに改善すべく、短い調整期間のなかでも、チームの総力をもって準備を整え、セレッソはこの一戦での勝利を期している。

 ルヴァンカップのグループステージでは、4試合を終えて2勝2分。勝点8でBグループの2位。1試合消化の少ないヴィッセル神戸が勝点9で首位に立っており、この次の試合で神戸との直接対決があることを考慮しても、ノックアウトステージ(決勝トーナメント)に無条件で進出できるグループ1位のためには、ここからのホームゲーム2連勝は必須条件となる。

 相手の新潟はJ1リーグ戦は17位、ルヴァンカップはBグループの7位と苦戦が続き、三浦文丈監督の休養も発表された。しかし、もともとは組織的な守備、縦への鋭い攻撃を得意としており、なにより、ずっとJ1で戦い続けている粘り強さのあるチーム。
「自分たちはチャレンジャーであるというのを忘れないということ。セレッソはJ2から上がってきたチームですし、新潟はずっとJ1にいるチーム。監督が代わってチーム状況が劇的に変わる可能性もありますし、試合の入りから自分たちが勝つというところを見せる、前半の最初のところからしっかり戦う、そういうところが大事になってくる」と、田中裕介も気を引き締める。少しの隙を見せれば相手を勢いづけることになりかねないだけに、この一戦もセレッソは当然、全力で勝ちにいかなければならない。

 そして、この試合は、FIFA U-20ワールドカップ韓国2017の日本代表メンバーに選出された舩木翔にとって、セレッソでの壮行試合にもなる。「U-20日本代表に行く前の最後の試合ですし、チームとしても個人としても、いいイメージを持ってこの試合を終われればなと思います」という19歳のレフティの活躍にも期待がかかる。この舩木をはじめとする若手から、ベテランの茂庭照幸まで、勝利への意気込み高い選手たちが揃うセレッソ。
「前節のリーグ戦で負けてしまったが、今までやってきたサッカーを変えずにやれれば、必ず結果は付いてくると思う」と木本恭生も言うように、これまで積み重ねてきた攻守に組織的にハードワークして勝利を目指す『ユン・セレッソ』のサッカーで、このホームゲームでも勝利だけを追い求める。

文・前田敏勝