5月14日(日)2017明治安田生命J1リーグ第11節
セレッソ大阪 - サンフレッチェ広島 (15:00KICK OFF/金鳥スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 4月22日からの23日間で7試合という過密日程のなか、チームの総力をもって、J1リーグ戦、JリーグYBCルヴァンカップを戦い抜いてきた、セレッソ大阪。その7試合目となる5月14日(日)には、J1第11節、サンフレッチェ広島とのホームゲームに臨む。リーグ戦では前節の柏レイソル戦にて惜敗してしまったセレッソ。しかし、ミッドウィークに行われたルヴァンカップのアルビレックス新潟戦を勝利し、悪い流れをすぐに断ち切ることができただけに、リーグ戦でも「『絶対に連敗はないようにしよう』、そして、『ホームではまだ負けていないので、それも切れずに続けてやっていこう』という話をした」というのは、尹晶煥監督。今季、公式戦5勝2分という成績を残しているホームゲームにて、再び勝利の歌を響かせるべく、桜色の戦士たちの意気込みは高いものがある。

 相手の広島は、現在16位と、下位に甘んじてはいるが、近年のJ1でタイトルを獲得してきた、実績ある強豪。しかも、最近ではケガからメンバーも戻ってくるなど、軸となる選手たちも揃ってきた。「底力のあるチームなので、与しやすい相手ではないと思っています。いい姿を見せてきているので、気をつけながら、チャレンジャーとしての精神をもって、試合に臨まないといけない」と尹監督も言うように、J2から這い上がってきたセレッソは、挑戦者。だからこそ、ハードワークを怠らず、粘り強く組織的に守りながら、相手の隙をしっかり突いていくという、今季のセレッソが積み上げてきた戦いを実践しなければならない。

 ただし、柏戦では敗れたとはいえ、決定機も作るなど、決して悲観するような内容でなかっただけに、あとはいかに主導権を取るか。「やっていることは変わらずにやっていければ、試合もいいリズムで進んでいくと思いますが、しっかりと(得点を)決めるべきところを決めていくということが、僕たちの責任だと思っています」というのは、攻撃的なポジションで活躍を続ける、山村和也。『いい守備』から『いい攻撃へ』という流れを再構築し、ゴールを奪い、試合を優位に進めていきたい。

 また、広島といえば、サイドアタックに特長を持つチーム。「サイドは100%といっていいくらい、1対1を仕掛けて来るチームだと思うので、そこで本当に両サイドが負けないのが一番」と松田陸が気合いを込めるように、両サイドの攻防も試合の鍵を握る重要なポイントとなるだろう。いかに走り負けないかというところも、見どころの1つだ。

「相手チームの分析を毎回しているし、グラウンドに立っても驚きがないようにしています。準備はしっかりできています」とソウザも言うように、勝利のための準備は、この試合でもチーム一丸となってやってきた。前回のルヴァンカップの対戦(第4節、1-0)のように、タフな試合が予想されるなか、最後まで勇敢に戦い、勝利をものにしたいセレッソ。2014年シーズン開幕戦以来となるホームでの広島戦、あのときの借りを返すときが、今、やってきた。

文・前田敏勝