7月17日(月・祝)StubHubワールドマッチ2017
セレッソ大阪 - セビージャFC (18:00KICK OFF/ヤンマー)
試合写真・コメントなど チケット
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 Jリーグがサマーブレイク期間に入った7月17日。セレッソ大阪が、ラ・リーガの強豪、セビージャをホームのヤンマースタジアム長居で迎える『StubHub ワールドマッチ2017』が開催される。

 J1リーグの第10節・柏レイソル戦で敗れて以降、公式戦13試合負けなしと快進撃を続けているセレッソ。直近の公式戦となった天皇杯3回戦・アルビレックス新潟戦でも、2度のビハインドを跳ね返しての逆転勝利。延長戦も後半に入った113分。木本恭生に逆転ゴールが生まれた瞬間は、チーム全体に笑顔が弾けた。「勝ち続けることはいいことやし、『勝ち続ける集団になる』ということは、これからも、来年も続けていかないといけない」とはキャプテンの柿谷曜一朗。そういった上り調子にある状態の中で迎える今回のセビージャ戦。「ただのフレンドリーマッチにするのではなく、意味のある試合にしたい」と話すのは杉本健勇だ。「Jリーグと同様、サポーターの皆さんも楽しみにしてくれていると思うし、やるからには勝つ」と鼻息は荒い。

 14日の午前に来日したばかりのセビージャにとって、コンディションは万全ではないだろう。試合前日の会見に出席したセビージャのDF、ニコラス パレハも、「プレシーズンの初試合として、来季へ向けて、いい練習になるのではないかと思う。セレッソ大阪という強いチーム相手に頑張って戦いたい」と謙虚に語る。もっとも、「シーズン前、ということを言い訳にせず、向こうもしっかりやってくると思う」と柿谷も警戒するように、試合になればセビージャのスイッチは入るはず。セビージャのベリッソ監督も、「明日は難しい試合になると思うが、ダイナミックなショーになるような試合をしたい。オフェンシブに戦いたい。魅力的な試合になればと思う」と試合に向けた意気込みを話す。セビージャの選手一人ひとりの技術の高さは言わずもがな。「キヨ(清武)も『紅白戦でボールが取れない』って言うくらいだから、うまい選手は多いと思う」と関口訓充も証言する。セレッソとしては、相手にボールを支配されたとしても、リーグ戦と同様、慌てずしっかりとした守備から試合に入りたいところ。もっとも、組織で対抗したとしても、一瞬の個の力でやられる可能性もある相手なだけに、いつも以上にひと時の油断も許されない試合になるだろう。

 今季から桜の指揮官に就任した尹晶煥監督の下、セレッソはここまで、リーグ戦、カップ戦ともに快進撃を続けている。そんなチームにとって、さらなる刺激、強くなる糧を得ることができるのが、この一戦だ。けがで欠場することになった清武弘嗣も、「セビージャというクラブは僕もプレーして、偉大なクラブだと感じた。そういう相手と試合ができることはすごく光栄。セビージャと試合をすることで学ぶこと、直接感じることはあると思う」と話していた。セレッソにとって、欧州のトップクラブとの親善試合は、13年のマンチェスター・ユナイテッド戦以来。現在、J1リーグで首位に立つセレッソにとって、世界的な強豪を相手に現在の力を測る、格好の腕試しの機会となるこの一戦を、ぜひ、多くのサポーターの方々に、スタジアムで、生で目撃していただきたいと思う。

文・小田尚史