8月5日(土)2017明治安田生命J1リーグ第20節
セレッソ大阪 - 北海道コンサドーレ札幌 (19:00KICK OFF/金鳥スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 日中は灼熱の陽射しが照りつけ、8月も気温35度以上の暑さが続いている大阪。そのタフな環境下で、J1リーグ戦は激戦の真っ只中。前節・ガンバ大阪との大阪ダービーに3-1と敗北 したセレッソ大阪。リーグ戦の連勝が4で止まり、第10節・柏レイソル戦 以来となる黒星を喫したこともあり、そこからの立て直しが求められるなか、今季無敗のホームに、今節では北海道コンサドーレ札幌を迎え撃つ。

 札幌とは、7月26日にJリーグYBCルヴァンカップ プレーオフステージ第2戦にて、同じキンチョウスタジアムで対戦したばかり。そのときは福満隆貴のゴールをしっかり守りきり、1-0で勝利 。第1戦と合わせ2勝として、セレッソはノックアウトステージ進出を勝ち取ることができた。ただ、当時はセレッソも札幌もリーグ戦とはメンバーを大幅に入れ替えていただけに、今回は戦いの様相も変わってくるだろう。また、今季最初の対戦となったリーグ戦第3節ではアウェイで1-1のドロー 。前半にソウザのフリーキックをマテイ ヨニッチがヘッドで叩き込み先手を取りながら、後半に札幌FW都倉賢にヘッドでゴールを決められ、勝ちきることができなかった。昨シーズンまでのJ2時代も接戦を繰り広げていた相手だけに、セレッソとしてはガンバ戦のような隙を見せることはできない、難しい試合であることには変わりない。

 今週はガンバ戦での敗戦ショックも心配されたが、チームは尹晶煥監督のもと、酷暑のなかでも精力的にハードトレーニングをこなし、準備を進めてきた。
「僕らはリーグ戦でそんなに負けてはいないし、連敗もまだない。連敗は絶対にないようにという考えをしっかり持っています。なので、選手たちもそのことについてはすごく気にしながらやっている」と指揮官も言うように、いい流れを取り戻すためにも、ここで連敗することは許されないセレッソ。そのためにも、「球際の強さも切り替えの速さもそうだが、1つひとつのプレーに対する思いの込め方とか、そういうところはもっともっとこだわってやることが、今は大事になる」と水沼宏太も言うように、今季、チームとして続けてきたサッカーをしっかり示すことこそ、勝利へのポイントになるのは言うまでもない。

 特に守備面では、7月のリーグ戦で失点が続いてきた。前半戦では堅守がチームの躍進のベースとなっていただけに、守備の再構築はこの試合でも重要なテーマ。「まずは失点ゼロで抑えたいという気持ちは、毎試合あります。ただ、それは1人(だけの頑張り)では無理なこと。みんなが1つのことを考えて戦って、チームになってやらなければいけない」とGKキム ジンヒョンも言うように、組織的なディフェンスで相手を封じ込めていきたい。
 相手の札幌はセットプレーにも強みを持つチーム。ガンバ戦でセレッソはセットプレーからの失点も喫しているだけに、その修正は急務。粘り強く、身体を張ってゴールを守り、そこから4試合連続得点中の杉本健勇や、キャプテンの柿谷曜一朗らを中心とする迫力ある攻撃につなげていきたい。 

 舞台は我らがホーム。ガンバ戦こそ相手に走り負けてしまったが、「ユン・セレッソ」らしい献身的にチームのために走り続ける、相手に走り勝つサッカーを、この酷暑の大阪でも実践することこそ、さらなる高みに進む「道」となるもの。桜色のサポーターの大声援を力に、セレッソは勝利に向かって、この夏も走り続ける。それを、この一戦で証明する。

文・前田敏勝