10月8日(日)JリーグYBCルヴァンカップ準決勝第2戦
ガンバ大阪 - セレッソ大阪 (14:00KICK OFF/吹田S)
試合写真・コメントなど チケット
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 8日14時、JリーグYBCルヴァンカップ準決勝第2戦が、ガンバ大阪のホーム、市立吹田サッカースタジアムでキックオフされる。セレッソ大阪にとっては、クラブ史上初となるリーグカップ戦決勝進出を懸けた大一番だ。

 4日にホームで行われた第1戦を2-2で引き分けたセレッソにとって、この試合は勝てばシンプルに決勝進出が決まる一戦。第1戦でアウェイゴールを2点許しているため、0-0や1-1なら敗退となり、3-3以上の引き分けであれば、決勝進出となる。2-2で終わった場合のみ、試合後に前後半各15分の延長戦が待っている。(延長戦ではアウェイゴールルールは適用されない)。それでも決着がつかなければ、PK方式で勝者を決定することになる。

 このように、いくつかの決着パターンが考えられる準決勝第2戦。第1戦が2-2で終わったことを考えると、第2戦も同様の展開になる可能性もあり、延長戦も頭の片隅に入れて戦う必要はあるが、「勝つことしか考えていない」とソウザが話すように、チームは敵地での勝利に向けて気持ちを一つにしている。もちろん、勝つために、得点するために、やみくもに攻める、という訳ではない。冷静に戦う部分も必要なのだが、“引き分けでも決勝に進むことができる”という相手の状況や心理を逆手に取って、強気なメンタリティーで試合に挑むことは重要だ。

 もちろん、このルヴァンカップにおいても直近の3年連続で決勝進出を果たしているなど、ガンバの底力は、セレッソもこれまでに嫌というほど味わってきた。市立吹田サッカースタジアムの威圧感も、リーグ戦の第19節での対戦時に身を持って実感した。そういった現実も踏まえ、「今度の試合も難しい試合になるとは思う」と木本恭生は前置きしつつ、「僕たちも一つになって戦うことができれば絶対に勝てる。勝利を目指して、サポーターも含め、セレッソに携わる人たちが全員で一つになって、決勝に行きたい」と語気を強める。

「大きな壁であり、逆に言えば、大きなチャンス。このチャンスをモノにできるかできないかで、セレッソの歴史も変わってくる」と、この準決勝第2戦を表現したのは、今大会、最後尾から何度もチームを救ってきたGK丹野研太。「セレッソのチームとして一つになって、全員で決勝進出に挑みたい。この先のセレッソに、いい歴史を残せるように頑張ります」。キャプテンの柿谷曜一朗も、この試合を前にそう誓った。

 今季、3年ぶりにJ1に復帰したセレッソにとって、未だ手にしたことがないタイトル。ここまでグループステージから11戦負けなしで上り詰めてきた今季のルヴァンカップは、その壁を打ち破る最大のチャンスだ。ガンバという、大阪を二分する最大のライバルを乗り越え、セレッソがクラブ史上初となるリーグカップ戦決勝進出を目指す。

文・小田尚史