2月10日(土)FUJI XEROX SUPER CUP
川崎フロンターレ - セレッソ大阪 (13:35KICK OFF/埼玉)
試合写真・コメントなど チケット
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 新シーズンの到来を告げる「FUJI XEROX SUPER CUP」。昨季のJリーグ王者と天皇杯王者が激突するこの大会に、天皇杯王者として臨むセレッソ大阪。セレッソとして今季、最初の公式戦というだけではなく、Jリーグ全体としても2018シーズン最初の公式戦。注目度は高い。昨季の天皇杯優勝に大きく貢献した水沼宏太も、「チャンピオン同士の試合。しっかりと戦いたい。自分たちも天皇杯優勝チームとして出させてもらうので、その名にふさわしい戦いをしないといけない」とこの一戦に臨む心境を話す。

 今年の元日まで『昨季』を戦い、どこよりも早く今季をスタートさせるセレッソ。1月15日の始動から約1カ月とあって、新シーズンを迎える高揚感とともに、「あまりにも早く始まってしまうという気持ち」と尹晶煥監督も思わず苦笑いを浮かべる。もっとも、1次キャンプのタイではフィジカルを鍛え、2次キャンプの宮崎では練習試合を重ねるなど、着々と今季に向けた準備は重ねてきた。
「メンバーは昨年からあまり替わっていないから、そこまで気を遣ってプレーすることもない」と清武弘嗣も話すように、監督も替わり、一からのチーム構築が迫られた昨季とは異なり、昨季培った基盤からスタートする今季。出発点は昨季より遥かに前を行く。

 その中で、新戦力として加わったヤン ドンヒョンや高木俊幸といった選手たちも試合を重ねるごとに馴染んできた。まだまだ完成に向けて積み重ねていく途上にはあることはもちろんだが、この試合で“新生セレッソ”の一端を垣間見ることができるかもしれない。もっとも、すべてのベースとなるのは、「1試合1試合をひたむきに戦うこと」(水沼宏太)。そこは今季も1年を通して忘れてはならない、最も大切なことである。

 試合展開としては、昨季のルヴァンカップ決勝 と同様、ポゼッションに長けた川崎Fに対し、セレッソが守勢に回る時間帯も増えるだろう。そこでいかに崩れることなく耐え、迎えたチャンスをモノにできるか。
「(川崎Fは)補強も含めて昨季よりレベルアップしていると思う。(昨季のルヴァンカップ決勝では)自分たちが勝ちましたけど、当然、向こうも負けて悔しい気持ちもあると思うので、勝ちたい気持ちは強いはず。自分たちも、それに負けない気持ちで挑まないといけない」と今季からキャプテンを務める山口蛍は話す。

 この試合を終えると、セレッソは中3日でAFCチャンピオンズリーグMD1、アウェイでの済州ユナイテッド戦が待っている。早速、過密日程との戦いともなるが、「強いチームはこういうスケジュールをいつもやっている。もっと強いクラブになるためには、セレッソもそういう日程を乗り越えていかないといけない」とキム ジンヒョン。
 今季の幕開けとなる「FUJI XEROX SUPER CUP」で勝利し、いい形で今季をスタートさせたい。

文・小田尚史