3月25日(日)2018プレナスなでしこリーグ1部 第2節
セレッソ大阪堺レディース - INAC神戸レオネッサ (13:00KICK OFF/JG堺S1)
試合写真・コメントなど
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 ホーム開幕戦を翌日に控えた3月24日。セレッソ大阪堺レディースの選手たちは、南津守さくら公園スポーツ広場のグラウンドで前日練習を行った。時間にして約1時間。セットプレーの守備と攻撃を入念に確認し、全体練習が終了した。そのあとは、思い思いにボールを蹴ったり、シュートをしたり。印象的だったのは、何人も選手が作戦ボードを手に、話し合っていたこと。「初戦でセットプレーから失点した場面があったので、修正していけるように話し合っていました」と、キャプテンの林 穂之香は説明する。

 なでしこリーグ1部の初戦、アウェイでの日テレ・ベレーザ戦。季節はずれの雪に見舞われた一戦は、先制したものの逆転を許し、1-3の敗戦に終わった。試合が終わった直後は、肩を落としていた選手たちだったが、すぐに気持ちを切り替えた。「日本一のチームに対して、自分たちができたところもありましたし、自信もついてきました。いい初戦だったと思います」と、北村菜々美が話すように、手応えもあったからだ。

 ただ、1部の強さは身をもって感じることができた。「自分たちはパスミスなどミスが多かった。相手はしっかり足元におさめたり、バスをしっかりつないできました。そこは差があったかなと思います」と、北村。GKの山下莉奈は、「FKのときにブロックされて、相手にフリーで決められて失点したところなどは、もっと考えて守っていかないといけないなと思いました」と話す。その反省が、冒頭の選手たちの話し合いにつながったのだ。

 INAC神戸レオネッサは、日テレ・ベレーザと並ぶリーグ屈指の強豪だ。だが、選手たちに気後れする様子はない。「選手の性格的にも、チームのカラーとしても、絶対に勝ちたい! と思っているはず。自分が言わなくてもそういう雰囲気になっています。勝つことだけを意識していると思います」と、竹花友也監督。セレッソらしいアグレッシブなサッカーとともに、常に勝利だけをイメージするポジディブさは、このチームの特長。強く、しなやかな気持ちで、強い相手に向かっていく。

「INACとは、以前に練習試合をしたことあります。そのときは、遠い存在でした。試合前に整列した時、目の前には全員顔を知っている選手が並んでいて、すごいなーって。その時はそういう思いがありました。明日は、対戦相手なのでもちろんリスペクトしますが、やるからには勝ちにいきたいと思います」と、林。トップリーグで戦える喜びをかみしめ、明日、選手たちはホーム開幕戦のピッチに立つ。