5月17日(日)2015明治安田生命J2リーグ第14節
セレッソ大阪 1-2 V・ファーレン長崎 (15:04/金鳥スタ/10,900人)
試合写真・コメントなど
----------

●高木琢也監督(長崎)

「まずは、本当に勝てたことが、このチーム、このクラブに勝てたことが、すべてだったゲームでした。内容は、当然セレッソのペースでゲームが進むなかで、我々にとっては何ができるかというのを模索しているなか、今日の姿が、一番表現できたプレーだったと思います。セレッソさんの過去のゲームで、敗れたゲームのデータ等を集めたなかで言うと、かなりシュート数は打たれている、もちろん、シュート数は打っている、要は、隙があるということは、必ず言えたと思うので、そういうところで、1つはセットプレー、1つはリミットタイムの本当にわずかな時間で、入れてくれた。本当に、隙を突いたゲームを、今日はやってくれたと思います。選手たちには本当に感謝したいと思います。ただ、このゲームは、リーグ戦のなかの1試合ということで、また次に切り替えて準備をしたいと思います」

Q:監督はセレッソ戦前に、セットプレーや、70分過ぎからチャンスが来ると、ずっと仰っていました。今日、70分を過ぎてから、李栄直選手をシャドーで起用して、その後、高橋祐太郎選手を入れました。高さということが1つのキーワードになったのでしょうか。
「今日、このゲームで守備をベースにやっていくなかで、栄直を真ん中で使うこと、またはセンターバックを使うことというのは、もちろん可能だったのですが、それよりも、シャドーで使うことによって、相手のセンターライン、センターバックと、そして、セカンドラインとの間、中盤との間で、ボールをひっかけるというのが目的で、その後は、今仰ったように、彼は大きいので、高さも使えるし、その前には(イ)ヨンジェもいましたし、(高橋)祐太郎も中には出ていったので、高さは1つ使えるというのは、確信としてありました。ただ、流れとしては、ボールをひっかけていくということで、栄直も大きいし、オープンプレーのなかでのセカンドボールへの競り合いというのも、かなり効果的だったと思うので。そういう意味で、本当にいい仕事をしてくれたと思います」

Q:結果的には、この2人(李栄直、高橋祐太郎)が投入されたなかで、決勝点を決めたのは、両チームで一番背の低い梶川諒太選手でした。結果的に、高橋選手、栄直選手が、ゴール前にいたことで、マークが少なくなり、梶川選手のところがチャンスになったのですが、その辺も計算したうえでのことだったのか?
「いや、まあ、それができれば、たぶん、もっともっと勝てると思いますし。予言ができれば、こんなに簡単なことはないですが。最後まであきらめなかったということと、自分がひょっとしたら、相手のGKだったら、梶川は非常に上背が小さいので、ひょっとしたら見えなかったのかもしれない。でも、勇敢に入っていってくれたことで、得点を取れた。彼のそういう最後まであきらめない姿勢と、チームとして点を取るんだということを最後まで実行してくれましたので、偶然か、必然かというのは、それはゲームのなかを解くのは非常に難しい問題なので。でも、決まったということは、形として、結果として残るので、あまり深く考える必要はないんじゃないかと思います」

Q:黒木聖仁選手について、元セレッソということもあり、彼も非常に気持ちが入っていたようなコメントも見受けられましたし、先制点も取りました。長崎にとって、今の彼はどういうプレーヤーになっているのでしょうか。
「攻守においてバランサーの役割を、今年は特に、黒木には伝えています。とにかく、クロが攻めているときの後ろのバランスをとったり、そして、守備のときのバランスを取るということを、彼自身にもしっかり伝えています。それを彼も理解をしながら、やってくれていると思うので、我々にとっては非常に核になる部分ではあると思います。今日も、ちょっと力が入り過ぎて、やや周りが見えない状況もあり、ちょっと痙攣もしていましたが、最後までよく動いてくれたと思います」

Q:アディショナルタイムに入ってから、あの展開で、勝点1をしっかり確保するという考え方もあったと思います。終盤、選手に伝えたこととは?
「基本的には、いくら点を取られても、時間帯が、ああいう時間帯であっても、しっかり守備から入っていくということで、特に大きな指示はなくて。ただ、あのシーンでは、前で比較的ひっかけていた状態だったので、そのまま流れとしては攻めていった。ただ、サッカーの流れのなかでは普通のことをやったと思います」

試合後のパウロ・アウトゥオリ監督(セレッソ)記者会見コメント