8月15日(土)2015明治安田生命J2リーグ第29節
セレッソ大阪 1-0 FC岐阜 (19:04/金鳥スタ/11,304人)
試合写真・コメントなど
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●ラモス瑠偉監督(岐阜)

Q:敗れはしたものの、非常に手応えの感じられる戦いであり、選手たちの粘り強さもあった試合だったが、監督の評価は?
「そうですね、よかったかなと。ただ、前から何回も言っているが、自分たちはそこそこいいサッカーをやっているんだけど、結果が付いてこなくて残念に思います。この前の大宮戦のときも、チャンスが来たときに決めないと、下のチームは決めないと、なかなかゲームは苦しくなるもの。チャンスがあっても決められなかった。
立ち上がりは、みんながちょっと慎重すぎた、かちかちになったんじゃないかなと。15分くらい過ぎてから、自分たちのサッカーができるようになったんじゃないかな。セレッソもこの試合を落としちゃいけないという気持ちで臨んでいたと思うけど、いい試合だったんじゃないかなと思います。途中で、ケガから復帰のレオミネイロとか、万全な状態じゃないけどジウシーニョも出場できた。特にボランチの青木がすばらしかった、よかったんじゃないかな。この難しい試合で、相手のセレッソの中盤には、日本代表の2人のボランチがいて、そこでの青木のプレーはなかなかなものではなかったかと思います。ただ、残念でたまりません。残念な試合が何回もあったけど…。次、天皇杯の前に残っている2つ(※編集部注:岐阜は、雷雨のため群馬戦が延期になっていて29日にも試合があります)は絶対に負けられない。今の選手は立ち上がりが慎重すぎ、プレッシャーにちょっと負けているんじゃないかな。伸び伸びやったほうがいいな。3連勝とか4連勝とか、連勝が必要になってくると思います。ただ、前から言っていますが、なかなか1試合でも勝つのは難しいなと。ただ、今日は大宮が首位を走っているなか、J1昇格争いをしている、すばらしい選手がたくさんいるセレッソと、堂々と戦ったことがすごくよかったんじゃないかと思います。次につながるとは思います…毎試合でそう言っていますが。今のような大きなプレッシャーを選手たちはたぶん味わったことがない。だから、なかなか乗り越えられない。でも、そうしないと(乗り越えないと)自分たちのプレーができなくなってしまう。自分の持ち味が出せなくなってしまう。それが心配でしょうがない。ただ、今日のようにセレッソ相手に堂々とやれたのだから、これからも同じ気持ちでやってほしい」

Q:内容は決して悪くなくても結果がついてこなかったが、今日の試合後に選手に話をしたことは?
「まずは選手たちに、『ようやった』と言いましたが、明日のクールダウンのときに、またちょっと話をしたい。慎重すぎるとよくない。でも、みんな人間だからわからない。どこのチームでもそうだけど、特に強いチーム相手だと、1回目のチャンスで死ぬ気でやらないとあかんよ。ここで決めるぞ、ヒーローになるぞという気持ちでやらないとダメだ。2度とチャンスは来ないぞ。その気持ちでみんなやってもらわないとダメだ。後ろも同じこと。くだらないミスをしたらやられるぞと。やられたら、今のウチのチームは、2点3点と取れないよ。そういう気持ちでやってもらわないと。ただ、これは明日、話をする。今はショックを受けている選手が5〜6人いるので。もうちょっとできたんじゃないかなと、たぶん今反省している。そのときは『ようやったな』と言うだけ。(結果には)腹は立つけどね。ハートがなかったらあかんって。思い切りやってほしい」

Q:チャンスの数は互角か、岐阜のほうが多い印象を受けました。交代選手を含めて、対セレッソでの攻撃の狙いは?
「チャンスは五分五分だったと思うんですが、仕掛けているほうはうまい。相手のDFはポジショニングが抜群だった。ウチのほうが(チャンスが)多かったかどうかはわからないが、その姿勢だけでもね、これからは相手がセレッソだろうがどこだろうが、俺たちより相手のほうが2倍強いと言われても関係ない、勝ちにいかなくちゃダメだ。その気持ちでこの試合に臨んでいたけど、選手たちは応えてくれたんじゃないかな。ただ、変な言い方になるが、私が日本代表だったときによく言ったのは、許される負け方と許されない負け方があるということ。負けるなら一緒だと言われるかもしれないが、そうじゃなくて、必死で戦って必死で攻めていて点を取りに行く姿勢を出して負けるのか、怖がって怖がって自分たちのミスで負けるのか、どっちがいいのか。(後者なら)俺は許さない。自分たちで負けた試合は何回あったか、そういうのは許さない。今日負けたのは悔しいし、私たちはもう負けられないところまできているが、そういう意味でジウシーニョ選手も入れたし、レオ(ミネイロ)が前に前に行こうとしている姿勢もよかったと思います。でも、1週間後も同じようなサッカーができないことがあって、私にはそれがよくわからないところ。ある人に聞かれたんですよ、どうしたんですかと。でも私には、そういう経験がないから、わからない。たとえばジュビロ磐田戦は勝ったからとかではなく、完璧なゲームをやっや。しかし、その1週間後の群馬戦では前半は何もできなくて、0-1で負けてしまう。もう意味がわからない。監督としてでも、私にはわからない。自分が現役のときも、草サッカーでも、そんなことは一度も経験がないから。4~5日前と同じサッカーができないなんて、おかしい。それは、相手をなめちゃいけないということ。『もう一度、ジュビロ戦みたいなサッカーをやらなきゃいけない』って言っても、群馬戦の前半はできなかった。ハーフタイムに私がカミナリを落として、後半はみんなも反省して、選手たちは1点取った。でも、もったいなかった。今回は負けたけど、方向性ややろうとしていることは間違っていないと思うし、私は信じている。選手も、もうちょっと私の言っていることを信じて、一緒に同じ船に乗っていかないと無理だよ。俺は絶対にぶれないから。チャンスが1%でもある限りは。そのチャンスに、可能性にかける自信はある。ただ、1人だけでは難しい。現役でやっていたほうが楽だったね」

試合後の岐阜選手コメント
試合後のパウロ・アウトゥオリ監督(セレッソ)記者会見コメント