9月20日(日)2015明治安田生命J2リーグ第32節
大宮アルディージャ 1-2 セレッソ大阪 (18:04/熊谷陸/14,410人)
試合写真・コメントなど
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●渋谷洋樹監督(大宮)
「熊谷開催ということで、15000人弱と史上最高の観客数だった。そこで勝利を届けられず、負けて本当に悔しい気持ちでいっぱい。
選手たちは本当に粘り強く、しっかりとボールを動かしてチャンスの可能性があるプレーをしてくれていた。最終的には点を取るか取らないかの形になった。最後に点を取られないようにする、点を取るというところの差が結果になったのは残念。チャンスができたから勝ちということはないので、しっかりチャンスを決める、相手のチャンスを抑えるという最後のキワのところを、2日間の準備期間の中で東京V戦に向けてやっていく。気持ち的な部分で頭の整理をしっかりとやっていきたい。
ゲームの内容でも、ワンチャンスのクロスで失点という形で、前半は入ってしまった。最初は非常に良い形でボールを動かしていたのに、ああいう穴が空いてしまうところがあった。攻撃ばかりやっていると守備でおろそかになることがある。ワンチャンスを決められても粘り強くボールを動かして、非常に良い形で点を返したので、後半はわれわれのリズムが来ると思っていた。
後半のスタートから失点するまではわれわれのゲームだったが、ああいう形で失点して、後半のラストは決めるためにというところをもう少し整理していかないといけないというのが反省。これだけのお客様が来て、『必死にやってんのか』『負けて悔しくないのか』とか、そういう声が上がるのは当然のこと。プロの世界で、皆さんはお金を払って来てくれているのだし、NACKのほうが近いという人も、今日は熊谷まで来てくれている。今日、初めて来てくれた人もいると思う。叱咤激励をしっかり心に刻んで、次の東京V戦に勝つために2日間、良い準備をして戦いに臨みたい」

Q:前後半とも良い入りをした中で、同じような流れから2失点を喫してしまったが?
「相手のスペースがあったので、前にボールを付けるということができるゲームだった。前半のスタートで失点したのはスローインからバックパスして、後ろで展開してミスをして、それでオーガナイズが崩れている。そこはわれわれのミス。後半もムルジャのビッグチャンスがあって、その流れからだった。前にスペースがあるので、今日は前を意識させていた。前半からそうだが、特に後半はスローインでもパスでも前に付けられるくらいのフリーな選手がいたり、スペースがあったりした。攻め急ぐというよりは、誰も経由しないで前に行けるなら、まずはそこを使おうと。ただ、深くなったときにサイドチェンジするとかクロスに対して全員が入るパワーを持つというところを、もっとやらないといけない。中盤で相手の前でサッカーをやっていたので、取られた瞬間に持っていかれてシンプルにクロスを上げられた。
後半30分前後でゲームをコントロールするところ。私も後半は煽ってゲームに入れたが、カウンターの応酬にならないように、しっかりボールを動かすことは絶対にやらないといけない。サッカーはそういうときもある。あそこで決着させてしまえばというところはあるが、相手も必死に守っている中でも粘り強くボールを動かすということを、もう少し植え付けられればと思う。最後の局面で人を意識することをもっとやらないといけないとも思う。今日はみんなすごく強度を高くやってくれていたので助かっているが、内容が良いときに必ず結果が出ないと、次にはつながらない。次は内容うんぬんよりも結果を取るためにやりたい」

Q:今季初の連敗となったが?
「連敗というよりは、この4試合で勝点1しか取れていない。天皇杯を挟んではいるが、チームとして結果につながっていない。これまでに、やられてもおかしくないゲームで勝ちを得てきたと思うが、今は逆の展開になってきていると思う。ポジションのところとかがおろそかになってきているのかなとも思うので、突き詰めてスキのないゲームをしないといけない。リーグで連敗をしてはいけないとずっと言っているが、今日は連敗してしまった。東京V戦に向けてリバウンドメンタリティーを持ってやっていきたい。もちろん、負けるときもある。次のゲームに向けてしっかりとやっていく」

Q:次節・東京V戦は家長とカルリーニョスが出場停止となるが?
「アキ(家長)がないのは、ここ最近の試合でもそうだった(前節まで2試合の出場停止)。戦い方のイメージは、そのときにしていた。カルリーニョスがいなくなることでオープンなパスというオプションはなくなる可能性がある。ボランチをずっとやってきている選手もいるし、周りの組み合わせも見ながらやっていく。選手たちはずっと準備してきている。東京Vもタフに戦うチームなので、お客様が、見ていて魅力あるプレーをして、勝つというところを意識させてやっていきたい」

Q:失点後、裏への動きや思い切ったポジショニングが欠如した時間帯にペースを握られていたが?
「『これで失点したんだ』というメンタルの部分がある。意気込んでやって、最初に失点したということで、ポジション取りが1つ1つ遅くなった。あとはバックパスが多かった。そこはもったいないところ。特に(渡部)大輔はファーストプライオリティーが後ろになっていたので、『前を意識する』ということを言った。ただ、1つ通ればチャンスは生まれやすかったが、ボールを扱う前に見ておくというところが欠けていたことで、10分くらいは瞬間的に相手のペースになっていた。途中からは相手のプレッシャーがあってもチャンスを作り出していたし、点を取ったときも見事に相手の背後を取っていた。それ以外でもムルジャがランニングしたりするところが見られた。水戸戦を反省してゲームをやっていたが、結果は出なかったので、また考えないといけない。続けるところは続けて、やられたところはまたケアして修正しないといけない。そういった時間帯を少なくすることはやらないといけないし、『1点を取られてもメンタルコントロールして慌てることなくサッカーをしなさい』とは選手にいつも言っている。それで前半のラストに点を取った部分では、選手たちが非常に頑張ってくれている。あとは後半のゲームコントロールや、最後のキワの部分。最後に体を張る、ぶつけるというところが足りないとやられてしまう。ボールを動かすことを意識してやっているが、最後のキワの点を取るところと守るところをやらないと、結果にはつながらない。
あと10試合、勝ち点30の変動がある。目の前の一戦に向けて準備していきたい」

試合後のパウロ・アウトゥオリ監督(セレッソ)記者会見コメント