4月17日(日)2016明治安田生命J2リーグ第8節
セレッソ大阪 1-1 ギラヴァンツ北九州 (16:05/ヤンマー/18,809人)
試合写真・コメントなど
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●柱谷幸一監督(北九州)
「まずはじめに、このたびの熊本地震で亡くなられた方々の御冥福をお祈りします。多くの人たちが被災されている状況であり、その方たちに対してもお見舞いを申し上げたいと思います。

ゲームに入る前に、選手たちには、『九州でのJ1、J2、J3のすべてのゲームが中止になって、アウェイでのゲーム予定だった(ロアッソ)熊本もできない状況で、九州のJクラブの中で我々だけがアウェイの大阪に来てゲームをやれる。幸いにも北九州ではそんなに大きな被害がなかったが、こういう状況のなかでも自分たちがサッカーをできるその喜びをしっかり感じながらやろう』ということと、『九州のJクラブの代表として、大阪に行ってしっかりフェアに結果を持って帰れるように戦っていこう』ということを伝え、大阪に入ってきました。今週準備してきたことは、選手たちはしっかりピッチの上で表現してくれたんじゃないかなと思います。我々は依然として厳しい状況ではありますが、しっかり粘り強く戦いながら、勝点を1つでも積み上げていけるように、次のゲームに対してもしっかりいい準備をして、みんなで向かっていきたい」

Q:前節からは見違えるような内容もあり、よくなったところもあったと思うが、具体的にどういうポイントを選手に伝えたのか?
「まだゲームがあるので細かいところまでは言えませんが、よりコンパクトに、いい距離感で、全員が攻守にわたってやっていこうということと、当然強い相手なので、多少引き込む形になったとしても粘り強く戦って、2トップにいい形でボールが入ればカウンターとそこからのポゼッションをうまく使い分けながら、先に点を取れるような展開に持っていこうということ。守備のところとカウンターの意識については、トレーニングのなかで今週やってきました。いくつかのいいカウンターはありましたし、もう少し自分たちがボールを保持して、攻撃できる時間を作りたかったというのは、正直あります。ただ、原一樹も戻ってきましたし、これからチームはどんどん上に向かっていけるんじゃないかなと思います」

Q:原選手は復帰戦でゴールを決める活躍を見せましたが、その評価は?
「復帰してきてから、1回フィジカルをしっかり作って、1週間作りながら先週のトレーニングマッチで60分やった。今日も60分(の限定出場)かなと思っていましたが、よく最後まで走りきってくれたんじゃないかなと思います。一樹が入ったことで前への推進力というか、パワーはかなり出せたゲームだったんじゃないかなと思います。実際に自分でファウルをもらって自分でフリーキックを決めましたし、前線に決定力のある一樹が戻ってきてくれたのは、チームにとっては大きなプラス材料じゃないかなと思います。小松(塁)と星原(健太)も、おそらくこの1〜2週間で戻ってこられると思うので、しっかりともう1回チームを整えて、ゴールデンウィークの連戦も続いていきますから、態勢を整えながら、1試合1試合またやっていきたい。次はまた強い清水(エスパルス)とホームで当たるので、あとはどれくらい一樹がリバウンドなく回復してくれるかというところですが、心強い選手が戻ってきてくれたんじゃないかなと思います」 

Q:後半のセレッソがパワープレー気味で攻撃的になったとき、少し守備的に下がるような感じもありました。入っていく選手にはどういうことを伝えたのか?
「刀根(亮輔)が途中でちょっと足首が悪くて、替えなきゃいけないという状況があった。そのなかで最善の方法を考えて選手を送り出して、かなりクロスを上げられるんだろうなということで、高さを揃えながら跳ね返したかったのですが、ちょっと残念な結果になりましたね。セレッソの入れてくるボールの質の高さとか、中で構えている選手のヘディングの強さということを考えると、よく頑張りましたが耐えられなかったなというのが印象としてあります」

Q:試合結果に関して、上位チームによく勝点1を取ったという印象か、それとも最後で勝点2を落としてしまったという印象か。それから後半、市川(恵多)選手と多田(高行)選手の交代のタイミングを思案されていたと思われるが、そこはどういった感じだったのでしょうか?
「まず最初の質問に関しては、このゲーム展開だったので、今、素直に振り返ってみると、勝ちきりたかったかなというのが正直ある。勝点2を失ったというのはありますが、ただ、ウチの今の状況を考えると、結果的に勝点1を取れたことはポジティブに考えなければいけないなと思っています。
2つ目の質問については、みんなよくハードワークして走っていた。一樹はもう60分くらいで替えなきゃいけないなと思っていましたが、次にイケ(池元友樹)もかなりハードワークしていたので、残り2枚しか(交代)カードがなかったなかで、刀根の足首の状態を確認しながら、残り2枚をどうやって切っていくかというところだった。最終的には刀根は出られるということなので残して、最後はクロス対応のところで、何とか跳ね返したかったなということで市川を入れました」

試合後の大熊清監督記者会見コメント