4月17日(日)2016明治安田生命J2リーグ第8節
セレッソ大阪 1-1 ギラヴァンツ北九州 (16:05/ヤンマー/18,809人)
試合写真・コメントなど
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●大熊清監督(セレッソ)
「まずはじめに、このたびの平成28年熊本地震で亡くなられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。また、救助に携わってくれているたくさんの方に、お礼を申し上げたいと思います。

今日の試合については、非常に北九州も集中して、自分たちのやるべきことをきちっと決めてやってきたな、と。最初の10分くらいは少し前にプレッシャーをかけてきたと思うのですが、その後はたぶん戦術的なことなのだと思いますが、ほとんど前に出てこない。そこを徹底してくるなかで、ある意味ワンチャンスでしたが、苦しい時間帯に決められた。これは非常に反省すべきことかなと思います。
山下(達也)はたぶん正当に競っているという意識だと思うが、今後はフリーキックについても我々も工夫していきたい。また、ああいう場面での手の使い方や守り方に気をつけるというところを、きちっと生かしていきたい。まず、ペナルティーエリア周りで直接フリーキックを取られないというところに注視しながら、練習をしていきたいと思います。
あれだけ引いて意思統一した相手に対して、こじ開けるのはなかなか難しい。それくらい引いて(守備を固めて)いたという印象は正直あります。そのなかで最後まで同点にと、途中から入った選手もどうにかしようと選手たちが気持ちを集約し、また本当に多くのサポーターが来て(声援で後押しして)くれた、そういう気持ちが1点を生んだのかなと思います。
ファウルを取られた位置などでの教訓と、この1点の重み、それを取れたというところを、『過信』ではなく『自信』を次につなげて、反省すべきところは反省して、次の試合をしっかりとチーム一丸となってやっていきたい」

Q:後半になって、投入する選手から攻撃的に行くという監督の意志が選手たちに伝わったのかなと思います。それぞれの途中出場の選手に対して、言える範囲で、どういったことを言われたのか?
「交代で入れるときには、あまり…。練習である程度(試合で想定される)ポジションをやらせたり、あとはコーチにポジションとか伝えてもらっているので。玉田(圭司)の右だったり、関口(訓充)のボランチだったりサイドバック(での起用)というのも、ある程度は紅白戦とかでやっている。あまり僕のほうからは言わなくても、それぞれ役割をこなしてくれたかなと。
ただ、ソウザのすごいのは、監督の意志で点が入るものではなく、やっぱり彼の意志とか感覚があるから入るものであり、逆に俺が指示をすると相手も読みやすくなるのかなと。あれだけ組み立てながら、作りながら、最後はあそこに入ってくる。それは個人の感覚とか勇気とか。逆に俺としては怖い部分もあり、カウンターでもう1点取られる怖さというのもあるのですが、ある意味、彼の勇気というのが、みんなの気持ちを集約してああいうポジションに入っていくのかなというふうには、ベンチで思っていました。たとえば、クロスをもうちょっとシンプルに入れてほしいとか、工夫がもう少し必要だとか、あれだけ引かれてもバイタル(エリア)でつなげないかとか。玉田が入ってからはある程度、バイタルでタメを作ってから外へとか、(エリアを)縮めてから外へとか、そういうところはできた。それは、相手にとって嫌なところだっただろう。点は入らなかったが、リカ(ルド サントス)が『入れよう』という気持ちが相手選手を引きつけて、ソウザのマークが空く…サッカーとはそういうところもあるので。ただ、絶対に入れるという気持ちの集約された1点だったかなと思っています」

Q:今季初めて先制される展開だったが、そこまであわてずにつなぎながら、サイドに振るところは振って、崩した1点だったとも思われます。その辺りへの選手の指示については?
「次に北九州とやるときには、我々ももっと工夫しなくちゃいけないかなと。あれだけ(守備に人数を)かけてくるのであれば、我々もまた考えなくちゃいけない。試合中も、試合が終わってからも、そう考えていました。そういうことがここまで7試合なかったですが、ただ頭のなかでは、サッカーなので何があるかわからないと、そういう紅白戦もやってきた。中もあり、外もあり、ロングシュートもありというシチュエーションというのなかで、どのメンバーを入れた場合に相手にとって嫌なんだろうと常々考えてきていたのですが…。やっぱり、なかなかこじ開けるのが難しいなという印象でした。ただ、相手も中に絞ったあとの外がだんだん緩くなって、数的優位を作れたり、中があっての外というところで、足も止まってきて数的優位ができてきたり。玉田が入ったことで、バイタル(エリア)が空いたりというところで、そういう揺さぶりをかけて、どうにか1点を取れたというのは、頭のなかの片隅には残していいかなと思って見ていました。
あとは気持ちのところ。ソウザの、ストッパーとボランチと組み立てをやりながら、あそこに出て行くという感覚を持った選手はなかなかいない。彼は常に時間を気にしながらプレーしていたが、本当にすばらしい1点だったなと思っています」

Q:最後の布陣については?
「もう3バックで。自然に関口が組み立てもやってくれたし、リスクを負って3バックで。ちょっと行きすぎてカウンターを食らうところもあったが、ウチも絶対引き分け以上という思いでしたし、逆に1点を入れてから、残り3〜4分のところでは『もう1点』という思いもありました。カウンターというところでは、山下まで上がっていたので、自主的に。その勢いはあったし、見るとちょっと行きすぎだなというところもあったのですが、そういう気持ちは出してくれていたかなと思います」

試合後のセレッソ選手コメント(1) 
試合後のセレッソ選手コメント(2) 
試合後の柱谷幸一監督(北九州)記者会見コメント