7月3日(日)2016明治安田生命J2リーグ第21節
ロアッソ熊本 1-5 セレッソ大阪 (18:03/うまスタ/9,322人)
試合写真・コメントなど
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●大熊清監督(セレッソ)
「今日の試合は、熊本の選手・サポーター、セレッソの選手・サポーター、いろいろな思いがあるなかでしたが『全力で戦おう』ということは選手にも言いました。『点が入っても、最後まで点を取りに行く姿勢で戦おう』と。お互いに出し切って、熊本もタイトなスケジュールのなかで最後まで出し切って向かってきました。ともにこの場所で試合ができたことを幸せに思います。これから熊本はさらに過密なスケジュールになりますが、お互いしっかり頑張っていきたいと思います」

Q:山口蛍選手を先発で起用した意図と、今日の彼の内容をどう感じたか?
「やはり3カ月以上試合をやっていないので、最初のスピード感では攻守に戸惑いもあったと思う。ただ、経験値が高い選手なので、試合のなかで修正できていた。攻守に能力が高い選手だと思った。昨季、私が何試合か一緒に戦った時よりも、自信を持って顔を出す回数が多かった。こちらが数的優位になったこともあるが、オン・ザ・ボールのところでも自信を持ってボールを扱う様子が少し変わったかなと思う。これからも、攻守の攻の部分でさらに関わること(が大事)。今日も何回かスルーパスを出していたけど、さらに相手にとって嫌なスルーパスが出せると、ボランチとして、セレッソのため、日本のためにもなると思う。メッセージのあるチャレンジするパスを出すことが大事。1試合目としては頑張っていたし、やはり非常に力があるなという印象」

Q:このスタジアムでの再開初戦。相手も勢いを持って試合に入ることが予想されたなかで、試合前に選手にはどういう声をかけて臨んだのか?
「熊本の選手たちはいろいろな意味で使命感を持って、この試合に臨んで準備してきたと思う。そういう気持ちで相手はやっていたと思う。我々も、先ほどから言っているように、サッカーで全力を出し切る、と。『終わった後に倒れるくらいの姿を見せよう』と伝えました。サッカーの勝負という意味で、熊本の方々に頑張っている姿勢を見せようと言いました。玉田(圭司)も含めて交代選手も気持ちの入ったプレーを見せてくれました。熊本のタイトなスケジュールもしっかりとリスペクトしたなかで、練習からひたむきに準備して、この試合に臨んだ」 

Q:今節でリーグ戦の前半が終わった。5連勝という良い形で締めくくったが、今感じている手応えと課題は?
「他のチームを率いた時にも言ったけれど、チームというのは、クラブ力だと。そこをしっかり、セレッソの歴史もきちっと見据えて、地に足をつけて戦っていくことが大切だと思う。それは今年も含めて、つまずいた時にどういうリバウンドメンタリティーをクラブとして発揮できるか。サッカーは苦しい時や負ける時もある。残りの試合も、山あり谷ありのなかで、クラブとして変わるんだと。集団のメンタリティーの結集だと。1人でもサッカーに対して甘い考えがあると、伝染する。サッカーはメンタルのスポーツでもあるので、そこをしっかり我々は乗り越えられるようにしたい。今日の(山口)蛍じゃないけど、試合の中で変わっていけるように。いいモノは積み上げて、認めちゃいけないものは削ぎ落して。強いチームになることが問われている。これからの21試合、しっかりと戦っていきたい」

Q:早い時間帯に先制点を取られた。今日の熊本のシステムも含めて、どう対応したのか?
「何試合か分析した中で、(熊本のDFラインが)4枚や5枚もあると。今日は退場があって4-4-1という不本意な形になってしまったと思うけど、コンディションやタイトなスケジュールのなかで、ターンオーバーも使いながら相手の監督も苦労しているのかなと思う。4枚が多いなかで、5連戦の3試合目ということで、苦渋の選択で今日の形になったのかなと見ていた。ただ、守ってしっかりカウンター、セットプレーも含めて非常に脅威だった。ある意味、相手の狙い通りに行かれているなという時間帯もあった。ただ、我々も今までの反省のなかで、よく盛り返した。メンタリティー的にもよく跳ね返した。追加点を取りに行く部分、今日の5点目のような、本当に試合を決めたという点は、これまでの20試合はなかなかできなかった。今日はきちっと守ってカウンターというものが出せたのかなと思う」

試合後のセレッソ選手コメント(1)
試合後のセレッソ選手コメント(2)
試合後の清川浩行監督(熊本)記者会見コメント