9月3日(土)第96回天皇杯2回戦
セレッソ大阪 2-1 京都サンガF.C. (19:00/金鳥スタ/5,518人)
試合写真・コメントなど
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●石丸清隆監督(京都)
「まず、雨の中でたくさんのサポーターが来てくれ、勝利を届けたかったのですが、非常に残念です。選手も最後までよく戦ってくれたと思います。
 幸先よく先制はできたのですが、中盤の守備がちょっと横に間延びをしたような感じで、杉本(健勇)選手とか、セレッソの2シャドーにボールが入るような時間がちょっと続いて、前半ちょっと押し込まれたような形になってしまった。そのなかで、PKを与えてしまった。PKかどうかはちょっと自分の位置からは確認はできていないのですが、それもサッカーなので。自分たちのスペースを与えていってしまうと、ああやって苦しい時間がどうしても出てくるというのは、チームとして積み上げていかないといけない部分かなと思います。
 前半から、相手のボランチとかが結構食いついたなかのスペースというのが、なかなか使いきれないというのが、ちょっともどかしさはあったのですが。こちらがボールを動かすと間延びするような中盤の守備というのが、セレッソにはかなりあったので、そこをポイントにするということが、ゲームプランにはあった。なかなかそこを使い切れず、自分たちのゲームプランを実行できなかったと思います。そういったなかで、退場もあり、かなり難しいゲームになりましたが、セレッソの3トップに対して5バックで臨んで、スペースを消しにかかる作業をしないとしょうがないというような、自分たちのやりたいこととは違うゲームプランになりました。でも、勝ちにこだわるということで、少ないチャンスで勝ちをもぎとりたかったが、なかなかうまくいかなかった。守りのほうはうまくいっていたが、攻撃のほうが若干パワーが足りていないというのがあったのですが、選手は1人少ないなか、最後まで本当に戦ってくれたと思います」 

Q:エスクデロ選手、アンドレイ選手を投入した狙いについて。
「(退場者が出て)1人少ないので、前になかなかポイントが作れなかった。タメと上がる時間というのを少し作れる選手ということで、エスクデロという選択をしました。2人にマークされるというのは厳しいところもあったが、そのなかでも、やろうとするというところは見えているので。数少ないながらもチャンスを作ろうとしていたというところは、評価できるんじゃないかなと思います。
 アンドレイについては、3ボランチのところの運動量がかなり消耗していたので、彼の運動量(を使うの)と、あとクロスに対する高さというところ。若干こちらの左サイドから上がるケースが多かったので、ソウザ選手や山村選手を見るというところでも、アンドレイという選択をしました。アンドレイはどちらかというと、始めから攻撃というよりは、相手にやらせないというところからスタートしているので。そのなかで、ポイントができれば上がっていく体力とかスピードは、アンドレイ自体にもあるし、最後あそこまでいったところでシュートまで打ちきってほしいところもあったが、それでも、2人とも難しい状況のなか、よくやってくれたと思います」

Q:10人になってから、岩沼選手を入れて、しばらく(最終ラインを)4枚でやっていたと思われる。ピッチを見ながら3バックの形に変えたのか、それとも、監督の意図としては最初から3バックにしたかったのか?
「どちらにしても、うまくスライドしてというところで(対応しようとしたが)、ボランチにフリーで持たれる分、相手のワイド、ウイングバックに対して、サイドハーフが引っ張られると、どうしても同じような現象が出るので。中を閉めたとしても、ポイントをサイドに作られると、中の対応する枚数が足りなかったりしてしまう。そういう部分を含めて、今日に限って言えば(やり方を)はっきりしたほうがいいかなと。そこらへんは、セレッソの強みを消していかないといけないなか、自分たちの中盤の守備組織というところで、前半でも4-4-2のなかで相手ボランチにプレッシャーがかからず、セレッソの2シャドーにやられている分、ちょっと怖さもあるなと。ちょっと4バックでやってみたのですが、どちらにしても(相手の)ワイドに引っ張られて、攻撃に出る時間というのがどうしても限られるというところで、それだったら(3バックにしても)一緒かなと。ある程度後ろ(守備)がはっきりしたところで、ちょっと落ち着いたかなと思います。そういう意図で、4バックから3バックにして、ある程度選手にもこの状況で守るというメッセージを与えなければいけないという交代になったと思います」

Q:リーグ戦につなげられるところは?
「もちろん勝って次のリーグ戦に持っていきたかった。終わったあとの選手の表情を見ると、もちろん悔しがっているのですが、やり切った感じもかなりあり、充実感というか戦った部分についてはかなりある。僕的にもそこは評価していますし、選手も自分たちのなかで次にこれがつながっていくんじゃないかなと。自信とまでは言わないまでも、若干見えつつあるので、次の松本戦にはチームの一体感をもって挑んでいきたいと思います」

試合後の山瀬功治選手(京都)コメント
大熊清監督(セレッソ)記者会見コメント