11月20日(日)2016明治安田生命J2リーグ第42節
セレッソ大阪 1-0 ロアッソ熊本 (14:04/金鳥スタ/11,452人)
試合写真・コメントなど
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●大熊清監督(セレッソ)
「これがサッカーの本質というのもあるが、今シーズンを象徴するように、我慢する時間帯だったりなかなかリズムが出ない時間帯もあったとは思いますが、それを耐えるなかで、こちらのリズムになるというところができたのと、ディフェンスラインが非常に集中してやってくれました。いろいろなイレギュラーなことやケガがあって、セレッソ本来の前からプレッシャーをかけるというところでは90分のなかで隙はあったのですが、ボールの出どころに(プレッシャーに)行けたというのは、非常に今までとは違うところだったのかなと思います。
 J1昇格プレーオフに向けて、メンバーが替わったとしても、相手をリスペクトしながらも、今までセレッソが築き上げたもの、新たにチャレンジしたものを含めて、しっかりと相手を分析してしっかり戦いたいと思います。そのベースというのは、勝つという強い気持ち。今日もそうですが、なかなか点が入らないところでも、粘り強くやりきることとかが必要になると思う。気持ちのベースをしっかり持って、やってきた伝統と築き上げたもの、それにまたそのチャレンジ、我慢と勇気というものが非常に必要だと思う。それをJ1昇格プレーオフにぶつけたいと思います」

Q:今日は久々に4バックにして、前線を澤上選手と柿谷選手の2トップにするなど、前節とは違う試みをやっていたが、攻守における手応えについて。
「本当に久々の4バックをやった割りには、よくやっていたかなとは思います。ただ、昨季の反省も、J1昇格プレーオフでもそうですが、自分たちのリズムが非常に長いなかで、その隙を突かれる最後のところが重要になる。J1昇格プレーオフに向けて、攻守のペナルティーエリアのところで、どういうことをしていくかということ。前線でプレッシャーをかけながら、攻撃のときはペナルティーエリア内やその周り、そして守備ではペナルティーエリアの近く、もしくはその中。システムに関係なく、そういったところで本当にどれくらいできるのかというところが、昨季の反省も含めてある。そのことをしっかりと忘れずに、改めて思い出しつつ、しっかり実行するというところが、非常に重要だと思っています。今日に関しては、まずまず自分たちのやりたいことができたかなとは思いますが、サッカーには完璧というのはないですし、今のところを持続的にできるかが重要になると思います」

Q:サポーターから厳しいブーイングもあったが、J1自動昇格できなかった要因、反省も含めて、リーグ戦の総括を。
「厳しい雰囲気もいただきましたが、セレッソはそういう(求められるものが高い)チームだと思いますし、そういう厳しさと温かさがクラブを強くすると思っています。我々が結果として出し切れなかったことと、いろいろなイレギュラーがあったりしたなかでも壁を越えられなかったことが、実際にあった。越えるべき壁(J1昇格プレーオフ)というのが我々にあるというのも、また事実。その(ブーイングの)厳しさを受けつつ、我々はそれでも下を向くことなく(J1に向かってやっていく)。後押しされているとは、そういう厳しさと優しさを(サポーターは)持っているので。そこを試合にぶつけたいし、どうにかサポーターの方と一緒に壁を乗り越えて、真の意味でクラブが強くなるというのを目指していきたい。期待に添うことができなかったのは、非常に申し訳なく思いますし、またそれをしっかりと受け止めなくてはいけない部分もあると思います。そういう反省をするのはもちろんですが、歴史と積み上げとを持って、チームが強くなるということが最優先であり、みんなで上を向いて、J1昇格プレーオフに向けて、しっかりと準備をしていきたいと思います」

Q:J1昇格プレーオフの相手が京都に決まりましたが、京都の印象について。
「非常に個がしっかりとしているチーム。今日以上の我慢は必要かなと思います。我慢というのは、サッカーのなかで攻守があるように、我慢をするけれども勇気もいるし、積極性もいるというところがある。耐えるときには耐えていきつつ、そのなかでも勇気とか積極性を持つということが、サッカーには必要だと思っています。その両輪をしっかり持ちながら、全体で勇気を持って攻守をやるというところ。
 もう1つは、そういう個(の強い選手)がいるからこそ、攻守のペナルティーエリアのなかで、しっかりとやること。(ペナルティーエリアの)中などもそうだが、その前の準備段階、クロスやアシストのところで、しっかりと我々がどれくらいできるかということが勝負につながると思いますし、J1昇格プレーオフに必要なところだと思います。あとは気持ちの部分だと思います」

Q:ケガから復帰した柿谷選手について、決定的なプレーもあったりしましたが、改めてJ1昇格プレーオフで期待することは?
「いろいろなケガがあったりイレギュラーがあったりしたなかで、相手への『怖さ』がある選手がなかなか戻って来られなかった。今日も、5カ月ぶりのこれが3試合目ということで絶好調ではないと思いますが、彼がすごいのはやっていくうちに怖さが増したり、相手が落ちてきたりしたときに彼自身の怖さなり質というのが、際立ってピッチのなかに表れているところがある。5カ月以上休んでいても、彼ならできると思って、私は今日も使いましたし、点を散るという結果ではないが、それに近いものは出てきている。彼の能力を信頼して、彼1人ではなく、彼も今年はキャプテンとしてやってきているし、彼を中心にしっかりとチームとして戦っていくことが重要になると思います」

試合後のセレッソ選手コメント
試合後の清川浩行監督(熊本)記者会見コメント