4月12日(水)JリーグYBCルヴァンカップ第2節
ヴァンフォーレ甲府 0-0 セレッソ大阪 (19:04/中銀スタ/5,257人)
試合写真・コメントなど
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●吉田達磨監督(甲府)
「平日のナイトゲームで、いつもよりもメインスタンドのファン・サポーターの方の応援もストレートに届くような、ヒンヤリとした気温の中で『道渕にも応援歌があるんだなぁ』と新しい戦力が出た中で見えた。今日出た選手はサポーターが応援してくれる中、応援されていることを感じたと思うし、そういう雰囲気を作ってくれたことを感謝したい。
ルヴァンカップのグループリーグで3位までに入るには10ポイント必要だと思っているが、我々が持っている1ポイントから9ポイントを積み上げるために勝点3を取ろうとゲームに入った。前後半で風が違う状況で、前半はリカルド サントスのなんでもない飛び出しでラインが引きずられて下がることがあったが、前半の途中で修正してコンパクトになって、攻め込まれても危ないところはなく、普段通りに切り替えてプレーしてくれた。後半は風下になっても、やられたというピンチ、失点する気配はなく、得点するチャンス、相手のゴール前をボールが斜めに横切るシーンを作る中で点が取れなかった。河本のインサイドシュートは得意なシュートだけに入るかなぁと思って見ていたが外れた。チャンスに決められなかったで片付けるとそれで終わりだが、ルヴァンカップ第1節の広島戦では意図的にチャンスを作れなかった。今日は意図的にチャンスを作って後半はうまく堀米と河本が相手のセンターバック前のスペースを使い出して、そこに曽根田や道渕が反応して上がって行っていく。クロスも入る。ペナルティーボックスの中での落ち着きなのか、経験が足りない中、シンプルに足を振れたのは2~3回だけど、機会を作れていることに対しては、今日のメンバーが試合に出られない中でトレーニングしてきた成果、努力の証だと思う。そこから先、点を取るか取らないかというところは課題として持ち続けないといけない。彼ら自身が、今日もっとも悔しい思いをしている。これでルヴァンカップはセレッソが4ポイント、広島も勝ったので4ポイント。僕らは2ポイントだが、まだ勝ち抜けるチャンスは十分にあると思う。何とかグループリーグを勝ち抜きたい。どんなメンバーが出ても一定のことはやれる、広島戦よりももう1つ確信できる試合であったことは監督の僕が間違いないと思う。プレッシャーの中でボールを動かすということはリーグ戦よりもスムーズなところがあったし、試合に出ていない分、地道なトレーニングを積み重ねている彼らがそういったものをピッチで見せたことは自信になる。スタンドから見ていたメンバーも刺激になったと思うし、すぐに週末は新潟戦が来る。今夜から分析を始めて、この引き分けや出場機会の少なかったメンバーが見せた気合、モチベーション、ゴール前以外のクオリティーを大切にして、日曜日の試合に向けて努力したい」

Q:森選手と熊谷選手のケガの状況と、彼らが代わったことはその後の攻撃において誤算になったのか?
「ケガの状況はよくないです。熊谷選手は筋肉系のケガで(受傷の深さは)浅くはなさそう。森選手は膝です。(検査をしないと)しっかりした情報は出せないが、先ほど本人にも会って軽くはないなというところ。アタックのところでは大きな影響はなかったが、2人ともこの試合に賭けているものがあって、熊谷選手はトレーニングからクロスへ飛び込む、飛び込まないでフィニッシュする感覚を掴みかけていて、春先よりも見違えるように動けていた。そういった時に筋肉系のケガが起こるものかもしれないが、チームに与えた影響よりも彼らの悔しさ、彼らと同じようには感じることはできないが、感じています。
森選手もファーストプレーのドリブルの仕掛けをやっていて自分のリズムになりかていた。2人とも若いのでケガの経験も少なく、大きなケガの経験もなくて、ピッチの上でいけると判断したと思う。おそらく2人とも初めての大きなケガ。森はみんなに助けられながらも自分のいいところを出そうとしていた中なので悔しいと思う」