5月20日(土)2017明治安田生命J1リーグ第12節
大宮アルディージャ 0-3 セレッソ大阪 (16:03/NACK/11,823人)
試合写真・コメントなど
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●渋谷洋樹監督(大宮)
「今日も暑い中、われわれのファン・サポーターにたくさんの熱い応援をしていただき、11,800人以上のお客さまが来てJリーグをしっかり盛り上げる応援があったにもかかわらず、残念ながら0-3という形で敗れてしまった。非常に残念に思います。良い戦いをしている中での0-3という結果は、受け入れられないものになってしまった。ただ、われわれは前を向いて進んでいくしかない。今日の敗戦にしっかりと自分たちで向き合って、今後を戦っていきたいと思うゲームでした。
 前半からわれわれの選手たちはハードワーク、球際、運動量を含めてしっかり戦っていたと思いますし、チャンスも迎えていましたが、後半に相手の一番の強みであるセットプレーから2つ入れられてしまった。いろいろな試行錯誤をして対応をしましたが、残念ながら2つ入れられてゲームを決められてしまったと思います。私も1点を取られてから2人を交代したのも、0-1からでも今日は勝つというところを思っていた。両サイドハーフの選手は前半からすごく運動量多くやっていたので、交代してもう1回息を吹き返して1点を取りに行こうとしましたが、2点目を取られてしまった。その責任は私自身、すごく感じております。結果に関しては私の責任を感じていますし、しっかりと切り替えて次のルヴァンカップ・清水戦、週末のリーグ戦・柏戦に向かいたい。
 今日はラスト3分の1の(スペースでの)攻撃でもっとできるところがあったと思うので、しっかりとイメージを合わせてやっていきたいと思いました。今日は本当に暑い中、たくさん応援してくれた方たちに感謝申し上げたいですし、本当に申し訳なく思うゲームでした」

Q:後半のスタートで押し込まれる形になってしまった要因は?
「オーガナイズを崩して攻撃していたからだと思います。取られた後のカウンターで持って行かれている。良い形でサイドに行っていましたけど、マテウスが左サイドに来たりとか、取られた後に(セレッソの)左サイドバックがフリーになっていたりとか、攻撃したい、点を取りたいということでオーガナイズを崩すのはいいんですが、崩し過ぎるとダメージが大きい。それによってサイドから攻撃されていたのは明らかだった。もちろんオーガナイズを崩して攻撃を達成できれば、シュートを打って終われればいいんですけど、途中で引っかかると大きなダメージを受ける。特に相手は[4-4-2]のオーガナイズを大きく崩す相手ではないので、ウチが崩し過ぎて持っていかれたというのが後半のスタートですね。なので、サイドからやられたのは普通のこと。
 1点を取られてしまったので、そこをコントロールできるようにするために、サイドハーフを両方ともキッチリできる選手にした。(大前)元紀とかマテウスは特長である攻撃で入っていって点になる場面もあると思いますが、今日は残念ながら相手にチャンスを与えてしまったかなと。相手が[4-4-2]から大きく崩すわけではなくて、センターバックから前に入れて杉本選手、山村選手にボールが入るか入らないかの世界でやっていて、入ってしまえばチャンスは生まれる。単純な攻撃でも、強力な2トップは収めることができる。そこの部分でちょっとずつ疲弊してきたのだと思います。ただ、最初の失点では2つくらいウチが大きくオーガナイズを崩して、スローインからズレていったというのもあるし、それ以外でもあったと思うので、カウンターを受けてサイドから攻撃されたなと感じていました」 

Q:サイドの裏を取ってもチャンスにつながらなかった要因をどう見ているか?
「前半でもう少し背後に意識を持ってもいいかなと。相手の強さもあると思うんですが、もっと(瀬川)祐輔なり(江坂)任なりがランニングできれば、もう少しチャンスは生まれてきたのかなと思います。サイドの起点はよく作っていたし、(渡部)大輔やマテちゃん(マテウス)のところも行くんですが、そこから最終的にボランチを使ってチェンジサイドして最後に仕留めるというイメージがちょっと足りない。そのイメージを付けていなかったというのは感じています。本来ならサイドから行って、ゴールに向かったランニングとかがあればいいんですけど、外に行って起点を作ってクロスというのが何回かあって、最終的に対応されていた。そこの思い切りの良さというのはもう少しあっても良かったかなと思いますが、そのイメージを付けさせられなかったのは私自身の責任。得点チャンスになる手前までのボールの動かし方は非常に良かったですけど、最終的に相手のイヤなところにランニングするというところ。そこがセレッソの良い守備というところかもしれませんが、普段なら通っていたところで体をぶつけられて対応されたりして、だんだん走らなくなってきているのかなと思った。
 後半はもう1回ランニングをやってくれということで、スタートは相手の陣地でプレーしていたんですが、カウンターを受けたりしている中で相手のペースにつながったかなと。残念ながらそういうゲームだった。できていたところもあったし、負けたから否定するのではない。ただ、向こうの強力なセットプレーを抑えるためにゾーンとマンツーマンを併用しましたが、残念ながらそれでもやられてしまった。非常に残念ですが、いろいろ駆使したのにやられてしまった。背の高い選手を置いているわけではないので、ボールをしっかり動かすというところで考えると、もっとボールを動かせるような形とか、CKを与えないような守備をすることが大事だったんじゃないかと思います。そこはこれからもっと改善するのと、セットプレーでやられないように体を張ってというところがある。
(1点目を決めた)清武選手はフリーの状態で、マークを付けていない形だったので、ピンポイントで来ると決められてしまう。そこに蹴ったという相手のCKのうまさはすごく感じました。ソウザ選手がピンポイントで蹴っていて、ゾーンの選手がはね返さないといけなかったが、できなかった。その準備はしましたが、イメージがもう少しできていれば守れたかなと思います。今後につながるところもあると思うので、しっかりとやっていきたいと思います」

(自ら切り出して)
「今日でまた最下位という形になってしまった。前節はわれわれが勝って新潟と広島が負けて、今節は追い上げられというのを繰り返している中で、最下位になったからとかではなく、勝点をしっかりと積み上げることがわれわれに絶対に必要なこと。今日は勝負を懸けて1点を取られてから2人交代しましたが、勝点を1つずつ積み上げることが非常に大事だと思います。上のチームも勝っていなくて、勝点で言えば『5』から『6』の差。1試合1試合、目の前の相手と戦っていくことを忘れずに、私自身もやらないといけないとすごく感じた。今日来ていただいたファン・サポーターの方には申し訳なかったと思いますが、非常に厳しい状況でも、これからもわれわれへの後押しをお願いしたいと思います。ありがとうございました」

試合後の尹晶煥監督(セレッソ)記者会見コメント