5月20日(日)2018明治安田生命J1リーグ 第15節
サンフレッチェ広島 0-2 セレッソ大阪 (16:03/Eスタ/20,219人)
試合写真・コメントなど
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●城福浩監督(広島)
「2万人を超えるサポーターとともに、勝利の喜びを味わいたかった。選手は気持ちを見せてくれたと思う。本当に残念です。
 試合は、早い時間帯から相手に主導権を握られることなく、自分たちの時間をつくることもできた。守備の穴も開けることはなかった。ただ、サイドからのクロス、サイドチェンジから少し危ないシーンもつくられたことは課題。対策をされてきたし、そこを上回れるようにレベルアップを図らないといけない。
 失点は自分たちのケアレスミスから。そしてなにより2点目を獲られたことが問題。チャンスをつくっている時に隙をつくってしまうことは、断じてあってはならない。試合運びの大切さを強く学んだ敗戦だった。
 ただ、試合そのものすべてが失望だったとは思わない。すべてをネガティブに捉える必要もない。ある程度は自分たちのサッカーもできたし、失点シーン以外ではプラスに捉えることができる時間もある。まだ15節だし、一番上にいることも間違いない。強く反省する意識を持ちつつ、下を向く必要はない。顔を上げて、まずは休息をとり、中断を終えた時はもっと強いチームになっている。ここまでの戦績がフロックでないことを証明したい」

Q:後半の2失点について。
「サッカーなので、ピッグチャンスを決め切れないということは想定しないといけない。崩し切って、最後のシュートがポストに当たり、そのボールがもう少しズレていればとか、そういうことは『たられば』。やはり失点をゼロにすること。決定機が増えていくほど、チームも個人も(守備が)おろそかになりがち。今までの試合の流れと違い、0-0が『自分たちの味方』なのではなく『まずい状況』だと焦りを誘うほどのチャンスはあった。そういうメンタルコントロールは課題になる」

Q:公式戦2連敗になってしまったが?
「ルヴァンカップはメンバーが違うが、1つのチームとしてやっていたので、そういう意味では連敗。やれていることと課題と両方を全員で共有して、天皇杯やリーグ戦で表現していきたい。まだ第15節だし、順位のことを意識する必要もない。まだ自分たちの手の中にいろいろなものがある。自分たち次第で順位に重みを増す。これから、自分たちの成長のために大きな意味を持つ中断に入る。こういう試合では勝点1は最低でも取らないといけない。そういうことも肝に銘じたい」

Q:中断期の修正ポイントは?
「今日のような守備の穴が開いてしまうと、勝ち続けることはできない。そこは確認して、改善が必要。そして、点を取り切ることを突き詰めたい。それはセットプレーも含めて。この中断期に他チームも成長する。そこを(成長の)スピードで上回りたい」

Q:Jリーグの歴史に残る快走を見せていますが?
「まだ15節だし、勝点を取るスピードなどには興味はない。リーグ戦が終わった時の順位が大切。プレシーズンではどんなシステムかもわからない状況でスタートした。そこから自己改革を重ね、チームらしき形ができつつある中で開幕。課題と収穫を、厳しい姿勢で共有してきた。それはこれからも続けていきたい。今日の2失点を教訓に守備を締め直し、その上で攻撃をつくる。我々の時間を増やしていく。その前提は、今までの積み重ねをやりきることです」