2月11日(土)11:00キックオフ ※45分×2本×2試合
vsアビスパ福岡
結果、出場メンバー 
試合後の監督・選手コメント 
レポート 
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 青空は広がるも、グラウンドには寒風が吹き荒れる厳しい環境の中、宮崎キャンプ最後の実戦となったアビスパ福岡とのトレーニングマッチが行われた。形式は、8日の横浜FC戦 と同様、45分×4本。1本目と2本目、3本目と4本目で選手を入れ替える形となった。

【1試合目】
 前半、主導権を握ったのはセレッソ大阪。シンプルにDFの裏へボールを入れて押し込む形、中央をコンビプレーで割る形など、多彩な攻めで相手を押し込むと、16分には福満隆貴が、18分には清原翔平が立て続けにゴールに迫る。守備でも、攻撃から守備に移った際の切り替えが速く、前半は相手にシュートを打たせない上々の内容だった。
 一転して、相手がメンバーを入れ替え、前線に迫力を出してきた後半は、セレッソが守勢に回る。後半開始から15分間は一方的に攻められたが、この時間帯をしのぐと、80分にはリカルド サントスのポストプレーから丸岡満が左サイドを抜け出し、マイナスに折り返したパスを途中出場の沖野将基が合わせてネットを揺らしたが、丸岡がオフサイドの判定でノーゴール。惜しくも先制点とはならなかった。それでも、横浜FC戦の4本目で途中出場、途中交代という悔しさを味わった沖野にとっては、「もう1回チャンスをもらったら、一生懸命プレーして、少しでもアピールしたかった」と挽回する姿勢は見せた。 

【2試合目】
 メンバーを入れ替えて臨んだ2試合目は、この試合がセレッソ復帰2戦目となった清武弘嗣を中心に流れるような連係からセレッソがチャンスを作る。15分すぎには立て続けに柿谷曜一朗が好機を迎えたが、枠を捉えることができず。すると、24分に失点。追いかける展開となった。
 4本目は、さらにセレッソが試合を支配。69分、ソウザが蹴ったCKにファーサイドから飛び込んだ山下達也が合わせて同点に追いつくと、その後は清武と柿谷が途中交代となるも、なおもセレッソが攻め立てる。終了間際の86分にはカウンターから水沼宏太が決定機を迎えたが、決めることができず、1-1で試合は終わった。

 試合後は、尹晶煥監督、選手ともに「最後の決め切るところ」を課題に挙げたが、攻撃の形、ポゼッションの質は、1次キャンプ地のタイで行われたバンコクグラスFC戦 から比べて格段に向上。宮崎キャンプ途中から合流した清武にしても、特長をわかり合えたチームメートと違和感なくプレー。チーム全体の攻撃の質を高めている。宮崎キャンプを振り返ってキャプテンの柿谷が、「1年を通してどういう方向性で戦うかがすごく明確になった」と話したように、着々とチーム作りは進められている。今後、25日のJ1リーグ開幕戦・ジュビロ磐田戦に向けてコンディションを整えるとともに、守備の戦術、攻撃の連係をさらに高めていく。

文・小田尚史