2月1日(木)に開催しました「サポーターズコンベンション2018」について、以下のとおりお知らせいたします。
当日は、約500人のサポーターの皆さんにお集まりいただきました。たくさんのご参加、ありがとうございました。

第2部は「チーム方針説明」「事業関連説明」「桜スタジアムプロジェクト説明」を行い、そのあと質疑応答を行いました。
「セレッソ大阪サポーターズコンベンション2018」レポート【第2部(1)】チーム方針説明 

【事業関連説明】
資料
2017事業レビュー(PDF/1.39MB)

事業部長 成田竜太郎
 改めまして、皆様こんばんは。大熊部長のロングスピーチで時間が押していると裏で言われました。私の持ち時間は15分ということですので、約1時間半かけて説明したいと思います(笑)。
 まず最初に玉田社長からも話がありましたが、昨シーズン1年間、本当に熱いご声援をいただき、ありがとうございました。今、僕がこう言えるということは事業成績もそこそこ良かったということです(笑)。
 私からは事業部のレビューというか、資料にも書いてますが、昨年どういう取り組みをして、どういう数字で終わったのかを皆さんと共有させていただき、来たる2018シーズンはこういう形で進めていきますということを数値目標とともに共有させていただきたいと思います。

<資料2ページ>
 弊社は1月末が決算月となっておりますので、(数字は)まだ着地見込みです。大きくブレることはないと思いますが、まずは数字についてご報告させていただきます。
 事業部の売上実績ですが、『2016年度実績』というのが一昨年のJ2にいた時の数字、『売上見込』という欄が2017年度の実績になります。上から話していきますと、『試合収益』というのが皆様方にご来場いただいた時のチケット収入、シーズンシート、年間パス等の収入になります。こちらが一昨年の5億1000万円の実績に対して、昨年は8億3800万円でした。前年比でいうと164%です。もちろんチームの好成績に支えられた部分と、皆様方にたくさんご来場いただいた結果だと思っています。『広告収入』は、スポンサー収入と言われるものです。一昨年の17億5900万円から、昨年は18億7000万円の実績でした。『物品販売』はいわゆるMD、グッズと言われる部分です。私はちょうど1年前の2月1日に「就任しました」というご挨拶させていただきましたが、その場でグッズをたくさん買ってくださいとお願いしたことを覚えています。皆さん、見事に応えていただきまして162%増となりました。これはなかなかない数字です。もちろん、ラッキーと言うのは失礼ですが、チームが2つもタイトルを獲ったことによる優勝セールの実績であるとか、もしかしたら皆様方もお越しいただいたであろうマルイ難波店で行った臨時店舗での売上等も、こちらに入っております。『その他』が大きな数字になっているのですが、J2時代が約5億円だったものが約2倍の11億9000万円となっています。こちらにはJリーグからの配分金であったり、チームが獲得した賞金などが入っています。すべて合わせると、前年30億800万円だった売上実績から、2017年度はなんと40億円を超えて、42億8400万円という売上がありました。

<資料3ページ>
 先ほどお話した観客動員ですが、実は2017年度は玉田社長のリーダーシップのもと、事業部のスタッフ全員でしっかりやっていこうと一番注力しました。集客というのは集めるお客様と書きますが、私がプロ野球界から来て一番感じたのは(野球と比べて)試合数が圧倒的に少ないにもかかわらず、クラブが一生懸命に努力してお客様を集めようといったところの熱意の違いでした。ですから、待ってお客様に来ていただくのではなく、自分たちから集めに行こうということで集客に集中しました。その結果、上から1行目、『リーグ戦』と書いてあるJ1リーグ17試合で35万6490人の方に来ていただきました。それからルヴァンカップですが、こちらはチームが勝ち進んでくれたこともありますが、5万6189人。これらを足すと、23試合の主催興業の中で41万人を超えるお客様に来ていただきました。1試合平均も、リーグ戦の数字がよくJリーグの中で比較されますが、2万970人でした。これはよくスタジアムに来ていただく皆さんはおわかりいただけると思いますが、キンチョウスタジアムの消防法上に定める人数よりもはるかに多いです。ということは、ヤンマースタジアム長居で開催する時にたくさん来ていただいてる。プラス、キンチョウスタジアムにもたくさん来ていただいているという成果です。ちなみに、下に書いてあるところが昨対比です。J2との比較ですので胸を張って言っても仕方がないのですが、2016年の観客数が29万3699人。(2017年も)同じ23試合ありましたので、約11万9000人弱のジャンプアップです。平均入場者数に関しても、同じように5000人以上多くお客様に来ていただいたという実績が出ております。

<資料4ページ>
 過去をダダダダダッと遡ってみますと、棒グラフの中央にJ2と書いてあるのが、チームがJ2にいた年です。2014年がニョキっと出ていて2万1627人。これがセレ女ブーム、フォルランブームと呼ばれる時代です。実は我々が昨年度にベンチマークにした数字は、その前年度の2013年でした。会社の中でバブルとも呼ばれていたのが2014年の数字だったとすると、その数字を目指して崩れてしまうよりも、その前年、チームの成績も良く、盛り上がった年の数字をなんとか越えようということで目標値にしました。その結果、ご覧いただければわかるとおり、あと少しで、ここまでいったら抜いとけやという話ですけども(笑)、2014年の数字に近づくところまで、セレッソ史上2番目の観客動員数を記録することができました。

<資料5~6ページ>
 先ほどもご説明した試合収入は、実は観客動員数の部分、つまりチケットを購入いただいた売上と、この年間指定席・年間パスポートの売上の合計になるのですが、これも2016年度と比較すると、ご覧のような数値が出ています。2017年は合計で2億3700万円の売り上げ。席数にして年間パスポートが500席近く伸びておりますので、両方合わせて6541席のコアな方々に年間して席を購入いただけたという数字となっております。こちらも過去と比較すると、また2014年がしっかりと伸びています。2014年はやはりチケットを早めに抑えるために、皆さん年間パスポートを買われています。ですから、この数値には及びませんでしたが、なんとかそれ以外の過去5~6年の中では1番高い数値になりました。本来ならば、これがもっと増えて『チケットが手に入らない、年パスを買わなきゃな』というところまでいくと、安定したビジネスになるのかなと思います。

<資料7ページ>
 それからもう1つ、ここは今年度もう少し力を入れていこうと思いますが、ファンクラブの会員数データになります。こちらも最後にすごく追い上げましたが、2014年にわずかに及ばずという結果になっています。ただ、1万4600人の方々にファンクラブ会員になっていただきました。またあとで説明しますが、ファンクラブ担当者にはすごくプレッシャーを掛けていまして、今年度は表向きには1万9000人を目標、社内的には2万人にいこうと。そのファンクラブ会員を伸ばしていくために、このあとOne to Oneマーケティングという言葉も出てきますが、我々から直接お客様に情報の伝達を、今はSNS等もありますけれども、我々クラブのほうから情報発信する際に(One to Oneマーケティングは)すごく大事な指標になっていますので、ここにもしっかり取り組んでいこうと思います。

<資料8~9ページ>
 スポンサーシップ、スポンサー様ですね、2017年度はなんと97社様にスポンサードいただきました。新規でなんと12社にスポンサーになっていただき、様々な事情があって5社は未継続というところで、7社増となっております。
 また広告収入、スポンサー様からいただく収入およびパートナー収入ですが、2016年度の約17.6億円だったものが、2017年は18.7億円となり、昨対比106%を記録することができました。資料9ページに記載していますのが、2017年度から新たにオフィシャルスポンサーに加わっていただいた12社様です。サポーターの方々にはしっかりとこの企業様を目に焼き付けていただいて、BtoCの直接ビジネスをされているところはぜひご利用いただいて、サポートをしていただきたいと思います。

<資料10ページ>
 2018年度の売上目標です。右側に書いてあるのが先ほどお話した、スタッフ一同がすごく頑張ってくれて160%や200%という好業績だった2017年度の実績です。それ対して掲げている目標が左側になります。試合収入が減ってるのではというお声があるかもしれませんが、皆様ご存じのように今年はACLがあります。プラスワールドカップもあります。実はここの数字ですが、2017年度は23試合で8億3800万円なのですが、2018年度はこの数値を設定した段階では21試合を想定しています。まず2試合減るということ、また昨年開催したセビージャFCとの国際親善試合といったものも今シーズンはスケジュール的に組めません。さらに、これは言い訳になりますが、ACLに出ることによって通常土日だった試合が平日開催になるといった影響もあります。それでも少し強気の数字になっています。その他の数字に関しても、すべて頑張った昨シーズンよりもプラスアップを目指します。これらはすべてなんとか強い、好成績を残せるチームを維持するために、我々事業部でなんとか稼いでいきたいという心意気でもあります。

<資料11ページ>
 各部門と言いますか、先ほどからご説明している事業部でしっかり管理しなければいけない、達成しないといけない数値目標には目立つようにすべて赤の「!」を付けています。社長にも見ていただけるように付けてます。それぐらいハードルが高いと思っています。今、お話しした主催試合の入場者数に関しても41万2000人を記録した2017年に対して、21試合で、2試合少ない中で41.4万人をなんとか達成しようと。これを達成すると、なんとJリーグ17試合で言うと、平均入場者数が2万2000人となります。そうなると、J1の中でも上から数えたほうが早くなります。年間指定席および年間パスポートは昨年は両方合わせて6500くらいでしたとお話しましたが、今年は年間パスポートだけで6500席をなんとか買っていただこうと考えています。年間指定席については1450席以上をなんとかご購入いただけるように努力しようという数値になっています。
 それからファンクラブ会員は、先ほどもお話したが、1万9000人目標となっていますが、社内目標としては2万人をなんとか達成したいなと。同じようにJリーグチケットのWeb無料会員登録ですが、こちらも先ほどお話したマーケティングの発想から直接アプローチをしていきたいところです。2017年は3万8000人ほどいらっしゃいましたが、こちらは何とか5万人を超えるご登録をいただけるようにと考えています。さらに新規スポンサー、パートナー様を15社以上獲得しましょうという、非常にストレッチした数字になってます。

<資料12ページ>
 あまり難しい話というか、社内的な資料を皆さんと共有するのもどうかなとも思いましたが、そもそもの発想として、実は上に書いてあります自立経営の実現に向けて頑張りたいと思っています。いつまでも親会社、株主様、もしくはサポーターの皆様に頼り過ぎるのではなく、きちんと自分たちで自立経営する会社になっていこうと考えています。サッカーのクラブではありますが、やはりしっかりとした株式会社としての収益を出しましょうと。それから事業収入構造の選択と集中と書いてますが、まずはスポンサーシップの収入獲得をしっかりと強化し、マーケティングプロモーション強化という難しいことを書いていますが、要は待って受けるだけではなく自分たちから情報を発信してすばらしいコンテンツ、すばらしいチームになりますので、それを見に来ていただける機会をしっかりと作っていきましょうといったところに集中していこうという話です。
 今年も昨年同様、集客にしっかりフォーカスしていきながら、平日に行われるであろうACLを含めたカップ戦で1試合当たり1万人、Jリーグの公式戦では1試合あたり2万2000人という目標をクリアすると、41.4万人に届くだろうと考えています。そこにプラスして、スポンサーやパートナーの獲得もしっかり強化していきます。重点的な政策というかアクションプランとしては、書いてありますとおりで、SNSを含めたインハウスのメディアをしっかりと活用してプロモーションをしていくことが1つ。それから昨夏のサポーターズカンファレンスでもお話させていただきましたが、やはりライトファン層、第1部で『公認セレ女』という話もありましたが、どんどんどんどん若い方々、もしくは今までにセレッソとあまりタッチポイントがなかった方々にもぜひスタジアムに来ていただき、我々のファンになっていただくところもしっかりと強化しようと思います。また、逆にすでにシーズンシートオーナー、年間パスポート、ファンクラブ会員になっていただいてるコアなファン・サポーターの方々に対してはOne to Oneマーケティングをしっかりと実施していこうと思います。
 それから試合運営ですが、今シーズンはACL開催があります。昨年もしくはそれ以前に、ACLではいろいろな問題が起きました。そこを、セレッソが出るとやっぱ違う、すごいねと言われるように、まずは安全第一、ケガや問題など起きないようセキュリティーファーストかつ、来ていただいた方々の満足度をしっかりと向上させられるように取り組んでいきたいと思います。
 最後の項目、グッズやMDに関してですが、4つのマーケティングポイントがありますが、これを徹底追及して、今シーズンも大きな目標を達成していきたいと思っております。

<資料13ページ>
 やっと最後のページにきました。
 ということで、今シーズンも引き続き皆様のご支援あっての我々セレッソ大阪でございます。まずはご来場いただき、いっぱいお金を使っていただき、我々クラブをサポートしていただければと思います。今シーズンもよろしくお願いいたします。ありがとうございました

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「セレッソ大阪サポーターズコンベンション2018」レポート【第2部(3)】桜スタジアムプロジェクト説明