10/17(土)14:00/南津守G/481人
セレッソ大阪堺 5-2 静産磐田 公式記録
得点:33分 平野麻美(静産磐田)、45分 西田明華(セレッソ大阪堺)、62分 石田梨紗(静産磐田)、64分 井上陽菜(セレッソ大阪堺)、75分 林穂之香(セレッソ大阪堺)、78分 西田明華(セレッソ大阪堺)、88分 勝岡美結(セレッソ大阪堺)
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 なでしこリーグ2部昇格を目指すセレッソ大阪堺レディースのチャレンジリーグ・プレーオフ第2節。相手は、チャレンジリーグWESTで対戦した静岡産業大学磐田ボニータ、試合は南津守さくら公園の天然芝グラウンドで行われた。前節の常盤木学園との試合(10月12日)は、初めてのキンチョウスタジアムでの試合ということもあり、緊張からか本領発揮しないままに1-3と完敗。大事な初戦を落としたショックからのリカバリーが注目された。

 慣れ親しんだ、しかも養生を終えたばかりのすばらしいピッチでのキックオフ。が、この試合でも、立ち上がりはぎこちないプレーが多く見られた。2トップの西田明華、矢形海優らを中心に、何度かチャンスを作り惜しいシュートを放つものの、ゴールには至らない。逆に、33分にはGKのクリアボールがゴール前の相手FWに渡るというまさかのミスから、先制点を献上。前節に続いてリードを許してしまった。

 またしても先手を取られてしまった…ピッチに漂う嫌なムードを吹き飛ばしたのは、キャプテンのファインゴールだった。前半終了間際、ゴール前で宝田沙織からのパスを受けた西田が、体を反転させながら左足でシュート。これがゴールに突き刺さり、1-1で前半を終えた。

「自分たちには相手を上回る走力がある。90分間、絶対にあきらめないでいこう」。ハーフタイム、竹花友也監督はこう話して、選手を後半のピッチへ送り出した。が、なかなかチャンスを作れないまま迎えた62分、こぼれ球を拾われてミドルシュートを決められ、再びリードされてしまう。しかし、落ち込む間もなく、2分後のCKのチャンスに、トリックプレーから井上陽菜が決めて追いついた。

 そして75分に林穂之香のゴールで3-2とスコアをひっくり返すと、完全に主導権はセレッソへ。テンポよくパスをつないで次々とチャンスを作り出し、78分には完全に相手ディフェンスを崩して、最後は西田。しっかりシュートコースを見定めて、この日、自身2得点目をあげた。88分には、CKからDF勝岡美結がヘッドで押し込み、5-2として試合をしめた。

 前節、そしてこの試合の後半途中までの硬さが嘘のようなはつらつとしたプレーで、ようやく本来の姿を見せたセレッソ大阪堺レディース。試合後には、スタンドから沸き起こった温かい拍手に迎えられた。プレーオフはあと1試合。「勝って次につなげることができてよかったです。次も勝って、1位で昇格できるよう頑張ります!」。あいさつする西田キャプテンの笑顔が輝いていた。

文・横井素子

第2節:試合後の竹花友也監督・選手 コメント 
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