第3節
●10/24(土) 11:30/かもめ
横浜FC 1-5 セレッソ大阪堺 公式記録 得点:23分 野島咲良(セレッソ大阪堺)、50分 西田明華(セレッソ大阪堺)、53分 矢形海優(セレッソ大阪堺)、55分 宝田沙織(セレッソ大阪堺)、56分 田中景子(横浜FC)、60分 玉櫻ことの(セレッソ大阪堺)
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 なでしこリーグ2部昇格を目指すセレッソ大阪堺レディースのチャレンジリーグ・プレーオフ最終戦。1戦目は常盤木高に完敗(1-3)、2戦目は静岡産業大学磐田ボニータに逆転勝利を収め(5-2)、1勝1敗の暫定3位で迎えたアウェイで3戦目。相手はチャレンジリーグEASTの覇者・横浜FCシーガルズだった。

 暑さを感じるほどの秋晴れのなか、11:30にキックオフ。立ち上がりから、相手はアグレッシブに前に出てきた。2分、右からのクロスにフリーで合わせられるいきなりのピンチには、GK福永絵梨香がファインセーブ。「前節は、自分のミスから先制されてしまった。今日は体を張っていこうと思っていた」と話した守護神は、そのあともピンチに立ち向かった。

「最初のところで相手に入れられていたら、結果は逆になっていてもおかしくなかった。でも、これがサッカー。耐える時間があれば、チャンスが来るときもある」。竹花友也監督が振り返ったのが、23分、野島咲良の先制ゴール。押し込まれ続けるなか、数少ないチャンスを確実にしとめ、セレッソはプレーオフで初めて先制した。
 そのあとも苦しかった。リードされてさらに圧力が増した相手に対し、必死に応戦。そのなかで左サイドバックの森中陽菜が負傷するアクシデントもあったが、1点リードを保ったまま、前半を終えた。

 後半は、森中に代えて松原志歩を投入、さらにボランチの井上陽菜に代わって俊足のFW玉櫻ことのがピッチに立った。そして「よりボールに触れるように」(竹花監督)との意図から、西田明華をボランチに据えた。相手の運動量がかなり落ちたこともあり、このメンバーチェンジが奏功。中盤を制し、ボールを握ることができるようになった。

 50分、西田が鮮やかなミドルシュートをたたき込んで2-0とすると、53分には玉櫻のスルーパスに抜け出した矢形海優が3点目。55分には宝田沙織がループシュートを決め、4-0と突き放した。直後にCKから1失点したものの、60分にも玉櫻がゴールして5-1。そのあとはあわてることなくボールを回し、タイムアップの笛を聞いた。

 なでしこリーグ2部昇格の懸かったプレーオフの成績は2勝1敗の勝点6で、暫定1位となった。28日(水)には残り1試合(常盤木高 - 静産磐田)が行われ、最終順位が決定する。昇格には、順位のほか「なでしこリーグガイドライン」の認定、昇格希望の有無も関係してくるため、昇格チームは28日の最終順位決定とともにリーグから発表される予定だ。まずは“さくらなでしこ”らしいサッカーをして、快勝でプレーオフを終えたことを喜び、朗報を待ちたい。

文・横井素子

第3節:試合後の監督・選手 コメント 
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