会見での出席者コメントは以下のとおりです。
「みなさん、こんにちは。ちょっと遅めの時間で、雨の降っているなか、山口選手の移籍会見にお越しいただき、ありがとうございます。
詳しいことは、大熊強化部長、山口選手本人から話があると思いますが、振り返ってみますと山口選手は2003年にセレッソU-15チームに加わっていただき、そのあと06年にU-18、09年から今年までトップチームで活躍いただいたということで、セレッソでの在籍期間は12年間になります。12年間と言いますと、学校に例えましたら、中学、高校、大学、大学院に通うのと同じ年数です。そんなイメージで、彼がセレッソ大阪という一貫校から大きく社会へ、世界へ羽ばたいていくのかなという気持ちでおります。
07年にハナサカクラブ（セレッソ大阪育成サポートクラブ）を作りました。その後、セレッソから海外に出て行った選手は何人かいるのですが、よくよく考えてみますと、山口選手はハナサカクラブの支援を受けた1期生という形になるのですが、この1期生で（海外に）移籍するというのは山口選手が初めてになります。
先にも言いましたが、卒業して大きく羽ばたいて、海外で大活躍して、またセレッソに戻ってきてほしいというのが私の本音です。本人はどう思っているかわかりませんが、その辺のことは聞いていただきたいと思います。
いずれにしましても、ひとつだけ心残りなのが、せっかくこういう晴れがましい舞台があったにもかかわらず、クラブはJ2に残ってしまった。これは私自身も大変心残りに思うところですが、山口選手の今後の大きな飛躍を期待して、私の挨拶にしたいと思います。ありがとうございました」
「本日は悪天候にもかかわらずお集まりいただきまして、ありがとうございます。
クラブとして、そして将来にわたって、セレッソのみならず日本の宝である山口選手をどのように育てていけばいいかということを考えつつ、今年の契約時、そしてシーズン中も、真摯に、オープンに向き合い、ずっと話をしてきました。彼は今年の契約の際にも悩んだ部分があると思いますし、夏の移籍期間中にも彼といろいろ話をしてきました。
そして、J1昇格プレーオフの前に、ハノーファー96から具体的な話が届きました。それについては、今までどおりオープンかつタイムリーに、まだ移籍に関する正式なレターという前の段階でしたが、具体的なことを彼に伝えました。彼はその時、『この話は、プレーオフを戦ったあとに』と言いました。彼はキャプテンとしてしっかりプレーオフを戦いたいと思っていたと思います。ですので、プレーオフの結果が出てからということで、一度封印しました。
その後、レターとして正式にオファーが届きました。そのレターを元に彼とも話し合いの場を持ち、彼は12月16日に現地の視察等々と契約のためにでドイツに渡ったということになります。
クラブ間ではプレーオフ前から具体的に契約関係を詰めていき、12月19日をもってお互いのクラブで移籍の合意に至ったということになります。
社長もおっしゃっていましたが、もちろん山口選手はセレッソの宝であり、日本代表の宝でもあります。僕自身そして強化部長としても、そう思っています。彼はまた、チームの中心になる大切な選手であり、J1への昇格をみんなで果たせなかったということが心残りでもあると話していました。彼がチームからいなくなることにはなりますが、キャプテンとしても活躍してくれたなかで、強化部長や監督の立場から見ていて、彼自身が非常に人として成長した部分を感じておりました。彼の年齢等を考えて、ずっとタイムリーに真摯に向き合うなかで、社長もおっしゃっていたように、セレッソから巣立って、日本代表の中心として、そして世界で通用する選手にぜひなってもらっおうと、そして将来は再びセレッソでプレーをする、大きくなってまたセレッソでプレーをする。そのときにはクラブもさらに大きくなって、またJ1で彼を迎え入れられるように、我々もしっかりこれから戦っていきたいと思います。心からその飛躍を願いますし、本当に頑張ってもらいたい。セレッソのため、日本のため、彼自身のため、この移籍をぜひ成功させて、ぜひ日本代表を強くしてもらいたいと思いますし、彼自身も成長してもらいたいと思います」
「みなさん、こんにちは。このたびはハノーファー96移籍会見にお集まりいただきまして、ありがとうございます。
この移籍に際して、クラブはもちろん、チームメイトもそうですし、いろいろな人が支えてくれて支援してくれたことに、すべてに感謝したい気持ちです。
先にも言われましたが、海外に行くのであればJ1に昇格してから行きたいという思いがすごくあったので、このタイミングで行くというのはものすごく悩んだところでもあるし、J1に上げてから行きたいという気持ちもすごくありましたが、自身の年齢も含めて、行けるチャンスとこのタイミングが一番ベストかなと考えたので決断しました。
ハノーファーは現在17位で苦しい立場にありますし、監督も代わってかなり難しい状況にあるのはわかっています。でも自分は助っ人としていくわけで、最初から全力でレギュラーを獲るつもりで行って、しっかりチームに貢献したいと思いますし、1つでも上の順位に行けるように、自分の力をしっかり発揮したいと思います。
頑張ってきます！ ありがとうございます」
◆【山口蛍選手 移籍会見】質疑応答
